ビジネス著作権検定上級は難しい?資格所有者が徹底的に解説します!

ビジネス著作権検定 上級

ビジネス著作権検定とは?

著作権に関する知識について、基礎的な理解、具体的な事例判断での応用力を測定する民間の検定試験です。2004年(平成16年)からサーティファイ著作権検定委員会が主催する開始した比較的新しい民間検定です。BASIC、初級、上級に分かれており、それぞれ難易度が異なります。

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《BASIC》

日常生活において必要とされる、著作権に関する基礎的な知識について、○×式、多肢選択式問題として出題されます。

《初級》

ビジネス実務、日常生活において必要とされる

  1. 著作権に関する基礎的な知識
  2. 著作権法および関連する法令に関する基礎的知識
  3. インターネットに関連する著作権および情報モラルについての基礎的知識

について多肢選択式問題として出題されます。

《上級》

ビジネス実務、日常生活において必要とされる

  1. 著作権に関する基礎的な知識
  2. 著作権法および関連する法令に関する基礎的知識
  3. インターネットに関連する著作権および情報モラルについての基礎的知識、および応用力

について多肢選択式問題として出題されます。

なお、この応用力については、事例での問題点発見と解決能力について問う内容となります。

こんな人におすすめの資格

  • 著作権についての基本的な知識を取得したい方
  • コンテンツビジネスに関連する業務に就についている方
  • クリエイターの方
  • 「弁理士試験」「知的財産管理技能検定」の対策をしたい方

私が取得した理由

私は弁理士試験を見据えて、実践形式に慣れるために受験しました。感覚的には、弁理士試験で出てくる問題と比べると、「やや易」という感触でしたので、いい予行演習になりました。

試験日程

《初級》

毎年3回(2月、6月、11月)

《上級》

毎年2回(6月、11月)

※2020年6月は、外出自粛が続いている影響で中止となりました。

※BASICは、団体受験のみ可能です。 著作権について初めて学ぶ学生や、属している人に基礎知識があるか確認しておきたい団体向けに作られています。団体からの申込であれば、人数の制約はなく、1名から開催できます。

※申し込み期間は、試験実施日の約4ヶ月前~1ヶ月前くらいで設定されることが多いです。 詳細は公式ホームページで確認してください。

受験料

BASIC4,100円(税込)
初級5,100円(税込)
上級8,000円(税込)

※支払方法はクレジット決済、コンビニ決済、銀行振込、ゆうちょ振替の4種類から選べます。領収書が必要な場合は、「領収書発行申請」を公式ホームページから行います。

受験方法

ビジネス著作権検定は、2021年度より「リモートWebテスト」で試験を行うこととなりました。

「リモートWebテスト」とは、AIによる本人認識や動作・物体解析による公正・平等なWeb試験です。受験者の自宅や、所属する団体内(企業や教育機関)のPCとスマートフォンを用いて”デュアルカメラ方式”により受験する方法です。PCのカメラとスマートフォンのカメラを用いてAIが不正を行っていないかチェックして受験します。

スマートフォンをセットする道具が必要となってきますので、あらかじめ用意しておきましょう。

詳しくは公式HPをご参照ください。

ビジネス著作権検定上級の難易度は?

合格率

72.6%(2020年度平均合格率)

合格率としては高い数値となっております。ただし、きちんと勉強しないと合格は難しいので、しっかりとした準備が必要です。

勉強時間

ビジネス著作権検定はレベルによって多少異なりますが、下記に示すように、勉強時間が少なくても取得できる検定資格です。

  • BASIC        約10時間
  • 初級    約15時間
  • 上級       約45時間

私は、弁理士試験の勉強をしており、基礎的な著作権法に関する知識があったので、トータルで30時間ほどの勉強量で合格することができました。

本屋の参考書コーナーに行くと、ビジネス著作権検定対策用の本がありますので、どれか1冊でいいので2,3周することをオススメします。

どの参考書にするかは、最新の法改正に対応していて過去問がセットでついているものがいいと思います!

また公式HPにも過去問が掲載されていますので、併せてご活用ください。

※初級の学習時間は、初学者の方が要する学習時間の目安であり、上級の学習時間は、初級取得後に要する概ねの学習時間の目安です。

※学習時間はあくまで試験取得のために要する概ねの平均的な学習時間であり、教育機関におけるカリキュラムや学習者の実務経験等により学習時間は変動します。

実際の問題はこんな感じ!

本番の試験ではビジネス実務、日常生活において必要とされる、

  1. 著作権に関する基礎的な知識
  2. 著作権法および関連する法令に関する基礎的知識
  3. インターネットに関連する著作権および情報モラルについての基礎的知識、および応用力

について多肢選択式問題として出題されます。なお、この応用力については、事例での問題点発見と解決能力について問う内容となります。

「上級」の場合は、40問を90分で解き、得点率が70%以上で合格になります。なので、1問当たり約2分、1枝当たり約30秒で解く必要があります。見直す時間も考慮すると1枝当たり20秒くらいで解けるようにしておきたいところです。

取得のメリットは?

履歴書に書ける?

民間の検定試験ですが、簿記検定等と同様に、資格取得欄に書くことができます。せっかく資格を取得したなら、積極的に活用していきましょう!

転職に有利?

ビジネス著作権検定の資格を所有しているからといって、何か特別な仕事ができるようになるというわけではありません。しかし、採用担当者が「ビジネス著作権検定」を知らなかったとしても、名前に「著作権」という名前が入っているので、著作権に関する資格保有者であることを示すことができます。

日々、著作権が問題となる業種においては、最低限の著作権の知識があることをアピールしたり、学習の意欲があることをアピールすることができると思います。持っていないよりかは持っている方が転職において有利に働くでしょう。

こんな時に取得してよかったと思った!

既にコンテンツビジネスをしている方はもちろんのこと、クリエイティブな仕事をしている方も、著作権法の勉強を通じて、直接的に仕事に役に立つことがあると思います。

他人の有名な著作物と似ているものをたまたま作ってしまったけど、これを販売してしまってもその他人の著作権侵害になるのかどうか等・・・。

また、仕事以外の日常生活の場面においても感じることが多いと思います。例えば、美術館に行った際に、写真撮影が大丈夫な美術品と、そうでない美術品があります。

同じ美術品であるにも関わらず、なぜ違いがあるのか著作権を勉強するとその仕組みが分かるようになると思います。このように、著作権を勉強することで、身の周りにあふれている著作物を見る角度を変えることができます。

まとめ

さて、ビジネス著作権検定上級について述べてきましたが、いかがでしたでしょうか?勉強時間は、それほどかけずに「著作権」という名前がついた資格が取れるのは、今後、クリエイターやコンテンツビジネス等をやる方にとってはコスパのいい資格だと言えます。興味のある方は通勤時間や隙間時間を見つけて是非トライしてみてください!

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