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カルディコーヒーの知財活動とは?

(この記事は、2025年1月26日に作成したものです。)

特徴的な商品や店舗で人気を誇るカルディの知財活動の動向を調べてみました。

カルディコーヒーファームとは?

カルディコーヒーファーム(以下、カルディ)は、1977年に株式会社キャメル珈琲によって設立され、今日まで営業を続けているショップです。

当初は喫茶店向けのコーヒー豆の焙煎と卸売を主な事業としていたそう。

1986年に小売店舗1号店を東京都世田谷区の下高井戸にオープンし、コーヒー豆や輸入食品の販売を開始しました。その後も事業の拡大を続け、2024年12月時点では海外も含めて500店舗以上を展開しています。

カルディの店舗は“ワクワク”、”ドキドキ” 遊び心のつまった空間や商品を提供することがこだわり。世界各国から集めた珍しい食材やオリジナル商品を取り揃え、顧客の好奇心を刺激する売り場作りがされています。

参考:カルディコーヒーファーム公式サイト

カルディブランドの知財活動は?

J-PlatPatでカルディの運営元であるキャメル珈琲社を検索すると、意匠:1件、商標:254件(生死問わず)といった感じで、商標を中心に出願がされています。

意匠出願

登録番号:意匠登録第1381832号
登録日:2010/2/5
出願日:2009/5/13
意匠に係る物品:手提げ袋収納具
意匠権者:株式会社キャメル珈琲

商標出願

商標出願の件数推移を見ると、2016年から積極的に活動を開始していることがわかります。

内容としては商品名に類するものが多く、オリジナル商品の加速化やこれまで保護していなかった商品名の保護を積極的に進めたものと推察されます。

区分から見る、カルディの商標

区分としては、29,30,33類(各食品関係)を中心に35(小売関係)が多く出願されています。

個別の出願を見てみると、カルディのオリジナル商品に関する商品名の取得が多く確認できました。

カルディは多くのオリジナル商品の開発を行なっており、商品名やパッケージも特徴的なものが目立ちます。

例えば、「カルディ パンダ杏仁豆腐」のパッケージデザインは商標登録されており、独自商品のブランド価値を守るための施策が講じられています。

〇〇も商標権でバッチリ守ってる!?

また興味深い取り組みとして、店舗のデザインを立体商標として登録していることが挙げられます。

登録番号:意匠登録第6535338号
登録日:2022/3/28
出願日:2021/3/15
区分:35類
商標権者:株式会社キャメル珈琲

カルディの店舗は誰から見てもすぐにわかるような、共通の特徴的なデザインとなっており、その点についてしっかり保護しています。

これらの知財活動により、カルディは独自のブランドイメージと顧客体験を提供し、他社との差別化を図っています。

筆者もよく買い物で利用していますが、意外と多くの商標権を取得しており、店舗デザインを立体商標で保護するなどの点も面白い内容でした。

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