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「ドバイやばい」という語が商標出願された話-iPTimes.-

(この記事は、2022年11月17日に作成したものです。)

こんな方に向けた記事です。
☆海外旅行が好きな方へ
☆面白い商標出願に興味がある方へ

本記事のここがポイント!!

「ドバイ」、行ったことありますか?行ったことのある方はきっとどんな国、どんな場所なのかイメージしやすいと思います。
まだの方はどんなイメージをお持ちでしょう?

私は行ったことがないのですが、ラグジュアリーホテルでの豪遊旅!というイメージを勝手に抱いています。
さてそのドバイについて、「ドバイやばい」という語が
商標出願されていました。今回はこの出願について詳しく見ていきましょう。

「ドバイ」は何がやばい?

地理に疎い私は、ドバイがアラブ首長国連邦の首都だと思っていました。違いました。ドバイはアラブ首長国連邦の最大の都市ではありますが、アラブ首長国連邦の首都はアブダビです。

アラブ首長国連邦は7つの首長国から構成されていて、そのうちドバイは「ドバイ首長国」にある中心都市だそうです。首長国というのは日本にいると聞きなれないですが、首長(イスラム世界の君主の称号の一つ)が君臨する国家のことを指しています。

ドバイに旅行に行ったことのある友人に「ドバイの何がやばい?」と聞いてみました。彼女いわく、「砂漠の隣に急に近代都市が現れるってヤバい」、「リッチな体験ができてヤバい」、「お金使いすぎちゃってヤバい」とのことでした。

いいなぁ。私も行きたい!

特に今は円安ですし、ドバイ旅行から帰ってきたらお財布事情もより「やばい」と感じるかもしれませんね。

誰が出願したの?区分は?

さて、その「ドバイやばい」という語ですが、出願された商標の公開公報を見ると、出願人は「ジェーダブリューディー トラベルアンドツーリズム エルエルシー」とありました。アラブ首長国連邦にある旅行会社のようです。

この商標の商品カテゴリ(出願区分)第35類の広告業、第39類の企画旅行の実施,旅行者の案内,旅行に関する契約(宿泊に関するものを除く。)の代理・媒介又は取次ぎです。

出願区分は、この商標を出願した会社がどんな商品やサービスでこのネーミング等を使いたくて出願したのかを知る手掛かりとなります。

出願人は旅行会社ですし、旅行ツアー等の宣伝のため出願したと考えられますね。

ところでこの出願人について調べてみるとJWD Travel & Tourism L.L.Cのウェブサイトに辿り着きました。海外の旅行会社ではありますが、このサイト、言語が「日本語」「英語」「アラビア語」から選べるようになっていました。しかも「インスタ映えツアー」もあります!海外のツアーにしては珍しいですよね。それだけドバイを訪れる日本人が多いってことかしら?と思いつつサイトをうろうろしてみました。

会社概要を見てみると理由がはっきりしました。CEOが日本人!メインターゲットは日本人のようです。これで日本の商標出願をした理由も明らかになりましたね。

また特許庁のデータベースJ-platpatで、この出願人がこれまでに出願した他の商標もあるかな、と調べたところ今回の「ドバイやばい」1件だけでした。

まとめ

この出願人の出願第一号が「ドバイやばい」ってことは、ドバイ旅行は相当「やばい」んだろうなと勝手に想像してしまいました。是非行ってみたい!

今回紹介した「ドバイやばい」について、今後の動向が気になりますね。こちらの商標は9月下旬に出願されたばかりでまだ登録の可否については審査途中のようです。

「ドバイやばい」の語が登録になったかどうか気になる方はJ-platpatをこまめにチェックしてみると良いかもしれません。商標の番号検索から、出願番号の欄に2022-109603と入力して検索をかけると情報が詳しく出てきますよ。

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