日立とパナソニック コネクトが協業し、生体情報暗号化技術PBIと顔認証技術を融合した 新サービス創出へ
株式会社日立製作所とパナソニック コネクト株式会社は、生体認証のグローバルな展開・加速に向けた協業を開始することを2023年2月27日に発表した。
今回の協業では、生体情報を暗号化する日立の特許技術を活用した公開型生体認証基盤PBI(Public Biometric Infrastructure)と、パナソニック コネクトの顔認証技術を融合した、より安心・安全かつ快適な生体認証の新サービス創出に向け、取り組みを推進していく。
今後、両社は暮らしやビジネスといったさまざまな分野での新サービスの社会実装に向け、ユースケースの開発と実証に協働で取り組むとしている。
今春より全国規模で展開する小売店舗において、顔認証を用いた「手ぶらスタンプラリー」の実証を行い、来店時の顔認証でポイントが貯まるキャンペーンをスタートする。小売業界における新たなマーケティング施策としての有効性を実証することが計画されている。
パナソニック コネクトの顔認証技術(特許4957056など35件の特許を登録)によって顔の特徴を抽出し、日立製作所の生体情報を暗号化技術(特許第6216567号など25件の特許を登録)によって顔情報を復元できない形に変換、保管・照合することで、IDカードなども不要となり紛失・盗難リスクも減るうえ第3者によるなりすましも防止できる。
近い将来、入場チケットやクレジットカードに代わって「顔パス」で様々なサービスを利用する日が来るかもしれない。
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https://news.panasonic.com/jp/press/jn230227-1
https://iotnews.jp/core-technology/218747/
参考
https://www.hitachi.co.jp/products/it/security/solution/cyber-security/authentication/pbi/index.html
https://connect.panasonic.com/jp-ja/solutions/facial-recognition
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特許関係の仕事に従事して10年。5年間は特許事務所で500件以上の出願原稿の作成に従事。その後、自動車関連企業の知財部に転職し、500件以上の発明発掘から権利化に携わってきました。現在は、知財部の管理職として知的財産活用の全社方針策定などを行っています。
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