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株式会社レオロジー機能食品研究所が開発したプラズマローゲン合成誘導体「KIT-13」が、米国食品医薬品局(FDA)から「レット症候群治療薬」の指定

株式会社レオロジー機能食品研究所 (引用:PR TIMES)

株式会社レオロジー機能食品研究所が開発したプラズマローゲン合成誘導体「KIT-13」が2023年3月14日にレット症候群の治療薬として Rare Pediatric Disease Designation(希少小児疾患指定医薬品)に指定され、3月29日にはOrphan Drug Designation(一般希少疾患指定医薬品)も取得したと発表された。

プラズマローゲンはリン脂質の一種で、哺乳動物の生体膜のリン脂質の約18%を占めていおり、特に脳神経、心筋、骨格筋などに多いと言われている。

プラズマローゲン合成誘導体は、そのプラズマローゲンを合成するために必要な物質である。

プラズマローゲン合成誘導体「KIT-13」はレオロジー機能食品研究所、九州工業大学、九州大学大学院医学研究院によって開発されたもので、強い抗酸化作用が特徴だ。

レット症候群は神経発達障害で、重度の知的障害、てんかん発作、後天的な小頭症、歩行時の異常、脊柱の側弯などの症状が見られるもので、MeCP2遺伝子変異が原因で発症するとされている。

患者数は日本でも約1,000人、世界で64,000人と推定されている。現在、根本的な治療法は開発されておらず、新たな治療法の開発が期待されている。

その病態の主因は脳神経炎症であることが明らかにされている。そこで、レット症候群モデルマウス(MeCP2遺伝子変異マウス)にKIT-13を経口投与した結果、脳の神経炎症が減少し、それに伴って運動能力及び知的能力が著明に改善した。また、生存日数も増大した。

このKIT-13は、レット症候群のみならず、うつ病やアルツハイマー病など脳神経系の疾患の治療薬となる可能性が期待されている。

今回プラズマローゲン合成誘導体「KIT-13」が受けた、Rare Pediatric Disease Designation(希少小児疾患指定医薬品)はアメリカの制度で、希少小児疾患の予防・治療のための新薬開発を促進することを目的としており、本指定を受けた企業には様々な優遇措置がある。製造販売承認申請の優先審査に引き換え可能なバウチャーが付与され、第三者に高額で譲渡することもできる。

株式会社レオロジー機能食品研究所では、この「KIT-13」の基となる物質を特許出願している。

開発に莫大なお金のかかる創薬分野での特許取得は、製薬会社等にとってとても重要だ。

創薬特許では物質特許・用途特許・製剤特許・製法特許の4種があるのだが、

  • 物質特許 開発した物質に対する特許。最も権利が広く開発した物質を用いた医薬品を独占して販売できる。
  • 用途特許 既存物質に新たな作用が見つかった場合に認められる特許。
  • 製剤特許 医薬品を製剤する過程で発見した技術を保護する特許。
  • 製法特許 既存の医薬品の新しい製造方法を発見した場合に認められる特許。

となっている。

今回のレオロジー機能食品研究所では、最も権利を広く持てる物質特許を出願していることになる。

参考

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000120390.html

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