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グローバルファウンドリーズがIBM提訴、「ラピダスと知財不法共有」

米半導体受託生産大手グローバルファウンドリーズが、日系半導体メーカーのRapidus(ラピダス)と知的所有権および営業秘密を不法に共有したとして米IBMを提訴したと、2023年4月19日にロイターが報じた。

ラピダスはトヨタ自動車やソニーグループなど日本企業8社が出資して設立した半導体メーカーである。IBMとラピダスは2022年12月に提携を発表し、2ナノメートル(ナノは10億分の1)の半導体製造で協力している。

グローバルファウンドリーズはIBMに対し、補償的損害賠償および懲罰的損害賠償のほか、営業秘密の使用を禁止する差し止め命令を求めている。またIBMがグローバルファウンドリーズのエンジニアを採用する動きがラピダスとの提携発表から加速しているとし、こうしたリクルート活動の停止を命じるよう裁判所に求めた。

なお、米IBMは「PowerPC」や「eDRAM」などが含まれる半導体事業を、2014年にグローバルファウンドリーズに譲渡している。そのため、IBM側にも当時の半導体事業に関わった社員がいると、自社の営業秘密と混同して提携先に共有してしまう可能性がある。M&Aや事業譲渡などが活発化すると、営業秘密管理がより一層難しくなってくる。

参考

https://jp.reuters.com/article/globalfoundries-ibm-lawsuit-idJPKBN2WG138

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