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リンナイと岩谷産業、国内初 水素燃焼給湯器の実証に着手~水素の新たな利用方法の創出を目指す~

リンナイ(名古屋)および岩谷産業(大阪・東京)は、北九州水素タウンにて国内初となる水素100%燃焼給湯器の実証実験に着手することを2023年4月24日に発表しました。水素のパイプライン供給を受ける水素集合住宅に水素燃焼給湯器を新たに設置し、実使用環境下での評価を行います。

今回、導入する水素燃焼給湯器は、安全・安定的な燃焼が可能で、給湯器として任意の水量、湯温に即座に対応を可能とするものです。年間を通じて家庭での実使用環境下で運用を行い、水素燃焼給湯器の安定運転の検証や国内規格等への対応、商品化に向けた課題整理を行います。

北九州水素タウン実証事業 全体図  引用:プレスリリース

水素は燃やしても水が発生するだけで、環境に影響を与えないという特徴があります。そのため、次世代のクリーンエネルギーとして期待がかけられています。しかし、今までは主に産業用の燃料として開発が進んでいました。

これは都市ガスやプロパンガスのように家庭用として使うためには様々な課題があるためです。

今回リンナイと岩谷産業のコラボレーションは、このような水素を身近に使ってもらうための実証実験を目的としています。

そこで、リンナイと岩谷産業の水素関連の特許を調査しました。その結果、リンナイは累計で83件、岩谷産業は累計で196件の特許出願がなされています。つまり、岩谷産業の方が2倍以上特許の件数が多いです。この結果から岩谷産業は「技術力」、リンナイは「販売力」に強みがあると言えるでしょう。

リンナイは家庭用のガス機器で実績があり、岩谷産業は水素の産業利用を昔から研究している企業です。つまり、リンナイは家庭用の機器では知見を豊富に有していますが、水素特有の機器に関しては知見が薄いということになります。逆に、岩谷産業は水素の特性を良く知っていますが、家庭に普及させるための知見が薄いといえるでしょう。

ですからこのように企業のコラボレーションを行うことで、お互いの強みと弱みを補い合ってビジネスを発展させていくことができます。

そしてコラボレーションの相手を探すときの評価の項目の一つとして「技術力」が挙げられ、この技術力は、本記事のように特許出願を分析することで、ある程度把握することが可能です。

参考

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000015237.html

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