サステナブルな社会の実現を目指す、東レの繊維リサイクル事業「&+®」がリブランディング
東レ株式会社(東京)は、繊維事業においてサステナブルな社会の実現を目指して取り組む、回収PETボトルを繊維原料として再利用する事業のブランド「&+®」(アンドプラス)について、回収原料の種類を拡大するなどのリブランディングを実施することを2023年4月26日に公表しました。
「&+®」は、日本国内で回収されたPETボトルを原料としたリサイクル繊維として、2020年1月から発売を開始しました。
「&+®」は単なる繊維素材のブランドではなく、PETボトルを分別・回収するアクションから、それを原料とする環境配慮型商品の生産と販売、さらにその商品の購入という一連のサイクルのストーリーを「&+®」ブランドとして位置付け、環境問題へ高い関心を持つ消費者にこの回収ストーリーへの共感と参加を目指す取り組みです。
そんな「&+®」がこの度行う「リブランディング」とは、従来の商標をもう一度使って新しいイメージを喚起することです。
東レの当初の目的はあくまで繊維素材の商品名でしたが、今回のリブランディングは環境に配慮した商品のライフサイクル全体に対するイメージを喚起するために行われました。
そこで、「アンドプラス」のキーワードで調査したところ累計で12件登録がなされており、その内8件が東レの権利となっています。なかでも第6360977号の商標では、「娯楽の提供」や「環境関連技術」など大変広い商品・役務が指定されており、今回のリブランディングはこの商標権を用いたものと考えられます。
東レは商標の使い方が個性的で大変上手な企業です。商標をうまく使うことで他の企業や商品・役務と異なるイメージを顧客に抱かせることができます。結果として差別化が図れ、セールスにつなげることができるのです。
参考
https://www.toray.co.jp/news/details/20230425112614.html
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元機械技術者のWEBライター。その後は→専門商社→特許技術者へと渡り歩く(飲み歩く)。その後フリーランスで特許調査に関わる。ミドル世代。
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