パンチ工業、民間企業で世界初の月面探査に挑むダイモンと技術パートナー契約を締結
パンチ工業(東京)は、ロボット・宇宙技術開発ベンチャーのダイモンと技術パートナー契約を締結し、ダイモンが手掛ける月面探査計画「Project YAOKI(ヤオキ)」の一員として参画することを2023年5月18日に発表しました。
今回の事例は、老舗のものづくり企業が宇宙ベンチャーと組んで、航空宇宙産業に乗り出すという事例です。具体的には、パンチ工業が有する加工技術を生かして月面探査機の部品の製造を行い、月の探査を行おうとするものです。
パンチ工業は1975年に創業した、そこそこ歴史のあるものづくり企業です。品川のものづくり企業というと小さな町工場を想像すると思いますが、東証プライムに上場しているしっかりとした企業です。
一方、ダイモンは2012年に創業した宇宙ベンチャー企業で、これから発展していくと思われる企業です。今回のように、ベンチャー企業が大手と組んで新規事業に乗り出していく例はこれから増えると思います。
そこでパンチ工業の特許と商標を調査したところ、累計で特許56件、商標15件の出願がなされており、金型関連か金属加工関連の特許に集中しています。
宇宙関連の装置や機械は非常に高い信頼性が要求され、単純な機構でも高度な技術を有している企業でないと製作するのが難しいという特徴があります。ダイモンとしては、技術パートナーを選定するのに、特許の件数やその内容を考慮し、パンチ工業が最もふさわしいと判断したものと思われます。
他の記事でも述べましたが、技術の開示を特許出願によって行うことで「技術のアピール」の効果が狙えるのです。
参考
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000068373.html
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元機械技術者のWEBライター。その後は→専門商社→特許技術者へと渡り歩く(飲み歩く)。その後フリーランスで特許調査に関わる。ミドル世代。
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