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ナリス化粧品が、乳液を高圧処理し直接顔に噴霧できる日本初の技術を確立。スキンケアが1スプレーで完了

2023年5月25日、ナリス化粧品(大阪)は、既に確立している乳化物を高圧で衝突させて微粒子化させるオリジナルの技術を発展させ、日本で初めて顔面に直接スプレーできる窒素ガスを用いたエアゾールタイプのオールインワンスキンケアの開発技術を確立したと発表しました。

引用:プレスリリース

エアゾールタイプの化粧品には、LPGガスや窒素ガスを用いたものがあります。LPGガスを使用したものは噴霧した際の粒子が細かく、肺などに吸入した際に健康を害する恐れがあるため、顔に直接使用することができません。一方の窒素ガスは、LPGガスよりも粒子が粗いために、直接顔に噴霧することができます。

今回開発されたのは、希釈せずに約20%の油分を含んだ乳液を噴霧できる技術です。ナリス化粧品の化粧水は1%~3%の油分の配合量が通常であり、約10倍の油分の配合に成功しています。

この高圧処理技術は、オイル状のべたつきを軽減できるため、油分が多いにも関わらずべたつかない使用感を実現します。この乳液をスプレーで噴霧できる技術を確立したことで、短時間で、心地よいスキンケアをすることが可能になりました。

化粧品は近年需要が急拡大しています。それに伴って競争も激しくなり、多数の企業が参入しています。ユーザーごとに肌の質が異なるため、多様なニーズも存在しています。

そして競争が激しく多様なニーズがあるということは、技術開発も多様で、それぞれの技術を特許で保護するということが日常的に行われていることを意味します。また化粧品は生活に身近なものであり、意匠や商標でボトルの形状や、商品名を保護するということもよく行われています。

そこで、ナリス化粧品の知財を調査したところ、累計で特許586件、意匠261件、商標1139件の出願がなされています。

ナリス化粧品は未上場で比較的規模の小さな会社です。にもかかわらず、かなり多い出願がなされており、競争の激しい分野ほど、知財が重要ということが分かると思います。成長が見込め、競争が激しく、多様なニーズが存在する市場ほど、技術開発とそれらの知財保護に力を入れる必要があるのです。

参考

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000268.000025614.html

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