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文具メーカーのキングジムが美容業界へ進出。新規参入時の知財的な取り組みとは

2023年6月6日、日本の大手文具メーカーである株式会社キングジム、そのグループ会社であるキングジム深セン(中国・深セン)から、オフィス生活に特化した男性向け美容ケアのブランド「KING Beauty」を新たに立ち上げたとの報道がありました。

この新ブランド立ち上げに際して、株式会社マクアケが運営する応援購入サービス「Makuake」にて、ブランド第1弾となる“男のムダ毛”をクリアする「ムダ毛ケアセット」のプロジェクトも公開されています。

なお、今回の応援購入プロジェクトは、製品の市場受容性の確認を目的とされており、一定の目標金額に達したときのみ製品化を行う「All or Nothing」という形式で実施するとのことです。

キングジムの知財活動の状況

キングジムの本取組に関する知的財産の活動状況を確認してみました。※J-PlatPatでの確認のみ

結果としては、特許・意匠に関しては関係するものは見つかりませんでした。しかし、同社は知財の取組に積極的であるため、本件に関するものが今後公開される可能性は十分あるかと思われます。

また、商標に関しては以下の通り1件の出願が”株式会社キングジム”名義で出ていました(リリースにある子会社名義ではない)。

本件商標出願は、昨年末に出願されました。時期としては、事業のリリース直前といえるかもしれません。

商標登録第6696120号

権利者:株式会社キングジム

出願日:令和4(2022)年 12月 12日

区分・指定商品

 8:レーザー脱毛器具(医療用のものを除く。),家庭用脱毛機械器具,かみそり(電動式のものを含む。),電気かみそり及び電気バリカン,電気式鼻毛カッター,鼻毛カッター,電気式及び非電気式脱毛器具,ひげそり用具入れ 09E25 11A07 13A01 21F01

 11:美容用又は衛生用の家庭用電熱用品類 11A07

 21:電熱式ヘアブラシ,ボディーブラシ,電動ブラシ(機械の部品に当たるものを除く。) 11A07 13B04 19A05 19A06 19B33 19B37 21F01 22A02

商標出願は、その区分や指定商品の表示によって、新規事業の分野・内容が漏れてしまう可能性があります。特に、本業分野と異なるほど、その影響は大きくなるでしょう。

商標出願は重要であるものの、出願時期については細心の注意が必要だと示す好例です。

参考

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000566.000000288.html

Makuake:https://www.makuake.com/project/king_beauty/

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