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日機装、水素航空機向け液化水素ポンプの浸漬状態における高速回転で実液試験に成功

日機装株式会社(東京)は、水素航空機向け液化水素ポンプの実液試験に成功したことを2023年10月4日に発表しました。

モータ一体型ポンプが液化水素(-253℃)により満たされた極低温の状態(浸漬状態)で、小型電動モータによる高速回転を実現し、液化水素を送り出すことに成功したのは世界初です。

引用:プレスリリース

燃焼時に二酸化炭素を排出しない水素を燃料とする水素航空機は、脱炭素に向けた次世代の航空機として有力視されています。しかし水素にはパイプやタンクなどの金属を脆くする「水素脆性」という性質があり、実用化には課題がありました。

実際、「水素航空機」で特許検索を行ったところ、ヒットした出願は累計で1件だけでした(特開昭56-043100)。昭和56年(1981年)ですから、かなり古い出願です。

今回、日機装が開発したポンプは、これらの問題を解決し実験成功にこぎつけたと考えられます。水素脆性を解決するブレイクスルーがあったのかもしれません。

地球環境保全の高まりから、クリーンなエネルギーとして水素エネルギーの利用が考えられています。このような、必要性(ニーズ)によって、新しい技術開発が行われており、これから水素利用のための部品や材料の技術開発が盛んになることも予想されます。

もうしばらくたつとこの分野での特許出願が多くなるかもしれません。このように、出願傾向をチェックしていくとこれからの技術のトレンドなども分かるのです。

参考

https://www.nikkiso.co.jp/

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000017014.html

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