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電動サイクル企業×シェアサイクル企業がタッグを組んだ新規事業。シェアシステムも特許で保護

2023年10月19日、電動マイクロモビリティを手掛けるglafit株式会社と日本でシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」を展開するOpenStreet株式会社は、2023年10月25日(水)〜11月5日(日)に東京ビックサイトで開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(旧:東京モーターショー)」に共同出展すると報じました。

両社の共同ブースでは、2024年以降「HELLO CYCLING」で利用可能となる「電動サイクル(特定小型原動機付自転車)」を初出展する予定です。

今回の出展の目玉であるこの新型車両は、2022年4月に可決された道路交通法改正案によって定められた新たな車両区分「特定小型原動機付自転車」に適合した車両「電動サイクル」となっています。

両社の特許出願状況は?

公開されている電動サイクルを見ると、サイズ感や形状は自転車のようですが、電動であるためペダルやチェーンは見当たりません。

このモビリティの開発を担うglafit株式会社の特許および意匠を確認すると、以下のような状況でした。

特許・実案出願9件
意匠出願21件

本件の商品と関連性は低いと思われる内容でしたが、面白い観点での出願としてナンバープレートの遮蔽というものがありました。

これは、電動アシスト自転車と電動サイクルの切り替えを容易にするというものです。

一方のOpenStreet株式会社の特許、意匠出願の動向を確認すると以下の通りでした。

特許・実案出願5件
意匠出願0件

内容としてはシェアリングシステムにおける事業者の金額分配システムや支払請求に関するものでした。この特許出願はまだ登録にはなっていませんが、同社の事業戦略を表す重要な内容です。

【公開番号】特開2021-128552(P2021-128552A)
【公開日】令和3年9月2日(2021.9.2)
【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
【出願人】OpenStreet株式会社

サービスの根幹を特許で守る

HELLO CYCLINGというサービスは、1つのアカウントで、提携する複数企業の自転車を横断的に利用できる点が特徴です。

具体的には、“企業A社のポートから自転車に乗り出し、異なるのB社のポートに返却”するといった使い方が可能となり、異なる参加企業間で相互送客が可能なプラットフォームです。

そのため、利益分配の仕方がカギになるといっても過言ではなく、その点を支えるシステムを特許出願し、保護していると考えられます。

今後、シェアサイクル・シェアモビリティはますます拡大すると思われます。両社の動きにご注目ください。

参考

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000031007.html

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