地元企業の協業から誕生&特許取得した、災害対応アナウンサードローン
2023年11月14日、 和歌山県を拠点にするクオリティソフト株式会社と群馬県の石川エナジーリサーチが手を組み、国産ドローン「ビルドフライヤー」をベースにした「災害対応アナウンサードローン」を共同開発し、リリースしました。
このドローンは、大規模水害や土砂災害などの災害に対処するために特化した優れた技術を有しており、特許の観点からも注目すべきものと思われます。
【本製品に関わる特許】
- アナウンサードローンはクオリティソフト株式会社が情報伝達に関する特許取得済(特許第6624747号/音声伝達システム)
- 圧電スピーカーは有限会社ZenTecの特許技術を利用(特許第6749533号/圧電スピーカー及びそれを搭載した音声伝達用ドローン)
今回のドローンのベースとなった「ビルドフライヤー」はMade in Japan品質を提供すべく、国内で開発から製造まで行われ、マグネシウム合金製の軽量高耐久機体として災害対策に適した設計となっています。
「災害対応アナウンサードローン」は、クオリティソフトが提供する製品であり、スピーカーを搭載して被災者に避難誘導や救援・救助活動の状況、励まし等の「声」を上空から届けることが可能です。また「物件搬送・投下装置」を備え、車両が近づけない場所にいる要救助者への救助資機材や飲食物の運搬ができる仕様となっています。
特筆すべき特徴として、消防庁が求める「災害対応ドローン」機能要件に準拠している点が挙げられます。
ドローン機体や搭載機器は防水性能等級3以上であり、動画撮影が可能なカメラを搭載し、撮影した動画は現場活動で活用されます。また、ドローン搭載に最適化された「圧電スピーカーユニット」やAIアナウンス機能など、最新技術が組み込まれています。
近年頻発する自然災害においてドローンの有用性が確認されており、特に消防庁は災害対応ドローン運用推進事業を通じて、ドローンの活用を積極的に進めています。またドローンの活用は情報収集のみならず、被災者の救援・救助活動をサポートする機能への期待も高まっています。
今回の報道で、ドローンを活用した特許技術というものを初めて見た方も多いのではないでしょうか。
今後、ますますドローンの活躍の場は広がり、より身近なものになっていくと思われます。
これを機に、ドローンを学び、新しい技術開発・ビジネス提案とそれに伴う発明発掘のきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
参考
PR TIMES: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000033863.html
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