スタートアップが知るべき「投資家視点」とは 大学発事業創出で見えた知的財産の活用
2023年3月27日、特許庁が運営するスタートアップの知財コミュニティポータルサイト「IP BASE」にて、佐藤総合法律事務所 弁理士 奥谷雅子氏のインタビュー記事が公開された。奥谷氏は、スタートアップの知財戦略のポイント、弁理士としてスタートアップとの付き合い方について語っている。
奥谷氏は、文部科学省の大学発新産業創出拠点プロジェクト(START)に事業プロモーターとして参加し、それから10年以上にわたり専門のバイオ分野をはじめ多くのジャンルのスタートアップ支援に取り組んでいる。
スタートアップが特許を取る際のポイントは「知財をビジネスモデルと切り離して考えないこと。会社としては、どこで利益に結び付くのかを見極めることが大事です。」と奥谷氏は語る。ビジネスと知財の関係性が理解できれば、自力で戦略を立てられるようになり、その後の事業成長にも効いてくる。
また、数年前のスタートアップは、投資のために出願するという考え方が低く、将来の独占やライセンスの視点はあっても、投資家への意識はなかった。
出願するか否かに関わらず、将来どんなビジネスの可能性があるのかを考えて、長期的な目線で知財戦略を立てておくことは投資家向けに大事なポイントだ。
本インタビュー記事では、他にも特許や商標の出願タイミングや特許調査と合わせて業界のつながりから情報を得ることの重要性など奥谷氏がスタートアップを支援する中で得た実務上のポイントも具体的に紹介されている。
スタートアップ経営者は、本インタビュー記事を参考にしながら、ぜひ自社の知財戦略を見直してみてほしい。
参考
IP BASE:https://ipbase.go.jp/specialist/workstyle/page34.php
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特許関係の仕事に従事して10年。5年間は特許事務所で500件以上の出願原稿の作成に従事。その後、自動車関連企業の知財部に転職し、500件以上の発明発掘から権利化に携わってきました。現在は、知財部の管理職として知的財産活用の全社方針策定などを行っています。
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