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大分県の特許チャレンジコンテストで、大分高専専攻科生が考案した特許が優秀賞を受賞

受賞の様子(左から専攻科電気電子情報工学専攻1年 溝部裕真さん、大分高専地域共創テクノセンター 笠間 俊次教授)(引用:PR TIMS)

独立行政法人国立高等専門学校機構 大分工業高等専門学校(大分県大分市 校長:山口 利幸)専攻科電気電子情報工学専攻1年の溝部裕真さんが行った研究に基づく特許が、大分県主催の特許チャレンジコンテストにて、優秀賞を受賞したことを2023年3月14日付けのプレスリリースにて発表された。

今回、大分高専が応募した「ダニ類の駆除装置および駆除方法(特願2022-015273)」というニワトリに寄生するダニを駆除する特許が優秀賞を受賞することとなった。

特許チャレンジコンテストは、大分県の産業振興に資する優秀な特許出願案件を顕彰することにより、知的財産の創出促進と産業競争力の強化を図ることを目的として毎年実施されている。応募のあった特許出願案件について、出願技術の新しさ、独創性、商業的観点から、専門家で構成される審査会で選考を行い決定している。

養鶏業では、鶏に寄生するワクモ等のダニが原因となる産卵数の低下や汚卵被害が深刻化している。

本発明は、平面電極へのパルス高電圧印加技術を応用することで、殺虫剤を用いずワクモ駆除技術を可能とした。この装置を鶏舎内に複数設置することで、養鶏ケージ内へのワクモ侵入を遮断することができるものである。

今までのワクモ対策には多種の殺虫剤が使われていたが、薬剤抵抗性の発現に伴う殺虫力低下が深刻な課題となっていた。また、鶏ダニ駆除関連の特許出願は多数あるものの、本発明のパルス高電圧応用の駆除技術は前例が無い。

ダニ類の駆除装置 (引用:PR TIMS) 

今後の展望としては、既存の飼育設備に後付け可能な装置を目指している。

このような特許コンテストは大分県の他、特許庁でも行われておりこちらは「パテントコンテスト」という名称で、応募資格は日本国内の学校または大学校に在籍する高校生、高等専門学校生、大学生、専修学校生、大学校生である。

企業が応募できるコンテストとしては日本弁理士会が主催する「技術・ブランド知的財産・ビジネスプランコンテスト」がありこちらはスタートアップ(ベンチャー企業)、中小企業、またはこれから起業を目指す者であることが応募資格である。

その他にも発明に対するコンテストなどが様々な団体主催で行われている。

参考

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000313.000075419.html

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