中部経済産業局、第5期中部知的財産戦略推進計画を策定
2023年3月30日に中部経済産業局は、2023年3月23日に開催した第23回中部知的財産戦略本部会合において、新たに今後5ヵ年を計画期間とする第5期の計画を策定したことを、ホームページで発表した。
10年後の将来像の設定
第5期の計画では、まず10年後の将来像を設定している。中部地域の企業は、今後10年間、自動車産業の構造変化やDX、カーボンニュートラル等、事業環境の大きな変化への対応が求められる。そのためには、共創・協働による事業の推進、自身の有する知的財産の管理・活用が重要だ。
こうした背景から、2032年の将来像を「事業環境の変化に対応し、ものづくりなどの事業活動を通じて得られた知的財産を管理・活用して、共創や協働による新たな事業展開を継続して実践できる企業・連携体が増えている」と設定した。
重点施策の設定
上記の将来像を実現するため、以下3つの重点施策を設定した。
まず、「共創・協働の支援の加速化」として、スタートアップをはじめとする企業間連携の場の提供、企業-専門家(デザイナー等)の出会いの場の提供に取り組む。
次に、「知財管理・活用のための支援の深化」として、スタートアップの知財戦略の策定支援、新事業展開のためのブランド戦略策定の伴走支援、海外展開の伴走支援の深化、先進的な知財経営を実践する企業の選定・発信に取り組む。
最後に、「知的財産の可能性の探究・情報発信」として、データの保護の重要性・活用の可能性の探求とその情報発信、支援機関(金融機関等)向けの情報発信による支援体制の強化に取り組む。
企業同士が必ずしも競うのでなく、お互いの協力を促すよう政府が支援することで、地域の産業が活発化していくことが期待される。
参考
中部経済産業局:https://www.chubu.meti.go.jp/b36tokkyo/press/20230330/04fy_0330_press_dai5ki.html
中部知的財産戦略本部:https://www.chubu.meti.go.jp/b36tokkyo/sesaku/chitekizaisansenryakuhonbu/chitekizaisansenryakuhonbu.html
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特許関係の仕事に従事して10年。5年間は特許事務所で500件以上の出願原稿の作成に従事。その後、自動車関連企業の知財部に転職し、500件以上の発明発掘から権利化に携わってきました。現在は、知財部の管理職として知的財産活用の全社方針策定などを行っています。
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