筋トレして稼ぐNFTが登場!大手スポーツメーカーも取り組むブロックチェーン×スポーツの特許とは?
2023年4月4日、株式会社ユーモはレヴィアス株式会社から「アニカナ」に関する技術提供を受け、トレーニング経験を資産に変える「Muscle to Earn」をリリースしたと報じました。
アニカナは、簡単にXtoEサービスを提供できるWeb3.0プラットフォームで、ブロックチェーンを利用してユーザーの様々な体験をデータ化・売却できます。
そしてユーザーの運動習慣や生活習慣の見直しを通じた自分の変化の体験と、そこから得られる自信や感動の価値をNFTに変え、セカンダリーマーケットで売却できるのが「Muscle to Earn」という取り組みになります。
最近は、歩いた歩数分でインセンティブをもらえる”Move to Earn”という仕組みや”ポイ活”がよく話題に上がります。この分野では、今回のニュースのようにブロックチェーンを活用する事例が多くあります。
大手スポーツメーカーでは、Nikeがブロックチェーン関連の特許出願したことでも話題になりました。
出願人:ナイキ イノベイト シーブイ
【要約】【課題】ユーザが運動活動に携わりフィットネスを改善するように動機付けることを可能とする。【解決手段】運動活動(例えば、走行、歩行)と非運動活動(買物、記事を読むなど)の両方を含むユーザ活動を、運動監視追跡装置及びサービスによって監視され追跡する。ユーザ活動は、一定量の仮想通貨をユーザに与えて種々の活動を続けるようにユーザを励ますために使用される。ユーザは、仮想通貨を使用して、種々の製品、サービス、割引などを購入するか他の方法で取得する。ユーザは、所望の製品又はサービスを取得するのに必要な量に対して、得られる通貨の量及び/又は必要な通貨の量を追跡する。ユーザ装置(例えば、時計又は運動活動バンド)の視覚的外観が、ユーザの活動レベル、得た仮想通貨の量に基づいて変更する。
上記要約にもあるように、運動する分だけ暗号資産が入手できる、というアイデアです。こういった発想でいろいろな観点で特許出願は増えています。
冒頭のニュースではNFT化して、それを販売するというアイデアですが、NFTにどういった情報を含ませるのか?その付加価値の付け方や販売システム、二次流通の観点も含めて、特許化できるネタが眠っている可能性はあります。
ブロックチェーン関連の特許出願は、急激に件数が伸びておりますが、新規分野ということで広範囲に影響する権利を取得する可能性も十分にあると考えます。
既存のビジネスモデル×ブロックチェーンとして掛け合わせることで新規性のある観点も多くあります。
ブロックチェーンを活用した新しいビジネスモデルを考えている方は、他社の特許を確認することで参考にしたり、ご自身のアイデアを積極的に特許出願することをおすすめします。
参考
・PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000119156.html
・アニカナサービスサイト:https://anicana.org
・アニカナサービス概要:https://anicanajapan.jp/
・株式会社ユーモ:https://tanafun.com
・レヴィアス株式会社:https://levias.co.jp
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