世界最大級の産業技術展示会「ハノーバーメッセ2023」に立ち仕事の負担を軽減するアシストスーツが登場

長時間の立ち仕事での足腰の負担を軽減するアシストスーツの企画・開発・販売を行うスタートアップ企業のアルケリスは、ドイツ・ハノーファーで開催される世界最大級の製造業のための産業技術展示会「ハノーバーメッセ2023」に初めてリアル出展することを2023年4月5日に発表しました。

展示会は4月17日～4月21日に現地・オンラインにて同時開催されます。

世界的な人手不足や労働安全保護を背景に、製造業を中心に負荷軽減への取組が行われています。特にヨーロッパでは、アシストスーツへの認知度も高くなっています。

今回出展するアシストスーツは、足に装着し、装着者の体重をスネとモモで支えることで、長時間の立ち仕事を楽にします。また、電源を必要とせず、簡単に装着が可能です。

少し前に盛んに報道されたアシストスーツは、電源を必要とした武骨なものでしたが、近年ではバネやゴムの作用を利用したシンプルなものも開発されています。電源を必要とするアシストスーツは主に重労働に用い、シンプルなものは軽作業に向いています。

アルケリスのアシストスーツ関連の特許は、1件が出願されています（特願2021-81637、出願日：2021/05/13）。今回の製品とズバリ一致します。会社の設立が2020年ですから、製品の開発と同時くらいに会社が設立されており、このアシストスーツを販売するために会社が設立されたと読み取ることができます。

アルケリスはヨーロッパでの販売を目指しているようなので、いずれヨーロッパでも特許を取得すると考えられます。外国特許出願の手続きは「特許協力条約（PCT）」と呼ばれる条約に基づいて行われます。

特許権は製造・販売を行うそれぞれの国で取る必要があります。PCTはその手続きをできるだけ統一し、手間を省くための条約です。また、アルケリスのように、起業と特許権の出願をセットにして考える必要が出てきます。

適切なタイミングで特許権を取得し事業を展開することでビジネスを有利に運ぶことができるのです。

参考

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000068258.html