救急車「日産パラメディック」にスイッチ1つで視界切替ができる調光フィルムが採用。特許から見る海外進出の気配
株式会社正興電機製作所は、同社のスイッチのON/OFFで透過/遮蔽を一瞬で切り替える調光フィルムが、日産自動車株式会社より販売される高規格準拠救急車「日産パラメディック」に電子シェードとして採用されると2023年4月6日に報じました。
本フィルムの搭載された日産パラメディックは、23年4月より発売開始の予定です。
同社の調光フィルムは、救急車後部のガラス(バックドアガラス・左サイドクォーターガラス・左サイドガラス・左スライドドアガラス前側・後側)のそれぞれ上部1/2に電子シェードとして装着されています。驚くべき点は、電子的に働くため、配線が必要なフィルムでありながら、スライドドアへの取り付けも実現しているところにあります。
フィルムのスイッチOFF(遮蔽モード)では車内照明がついたまま移動する傷病者のプライバシーを守り、スイッチON(透過モード)では車内から外の様子確認が可能となっています。
このフィルムは耐久性にも優れているという特徴があります。救急車なので、出動後に毎回行われるアルコールやオゾンを使用した消毒清掃という厳しい環境にありながら、耐えられることを信頼性試験で確認されています。
同社の知的財産活動については、継続的な特許出願が行われていますが、基本的に国内のみの出願のようです。しかしながら、調光デバイスに関する出願は海外にも積極的に展開されており、今後の海外事業拡大の意志が見受けられます。
知財視点からも今後の海外事業の加速化を期待できそうです。
参考
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000057160.html
調光フィルムSILF(シルフ):https://www.silf.jp/
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