NTTドコモ、サムスンと標準必須特許のライセンス契約を締結
2023年4月10日、株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、サムスン電子(以下、サムスン)と、5Gを含むドコモの標準必須特許のライセンス契約を締結したことを、ホームページで発表した。本契約には、サムスンからドコモに対するライセンス料の支払が含まれる。
ドコモは、W-CDMA、LTEおよびLTE-Advanced、5Gの移動通信サービスに必須となる特許を約10,000件保有している。移動通信技術にかかわるドコモの標準必須特許のライセンスを受けている企業は、個別契約および特許プールでのライセンスを含め現在80社以上となっている。
なお特許プールとは、標準必須特許を一括してライセンス契約できる仕組みのことだ。特に通信技術に関する標準必須特許は数千件におよび、なおかつ、特許権者は複数に分かれているので、特許プールの仕組みのお陰で事務負担が大幅に軽減する。
ドコモの特許ライセンス活動については以下でも紹介されている。
近年、企業の知財活動は量から質を重視するように変わってきている。必須特許が1つでもあれば他社の製品化を阻止することができるためだ。特に、通信分野では標準化が進んでいるため、多くの企業が標準必須特許を保有しようと競争が激化している。
参考
NTTドコモ発表:https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2023/04/10_00.html
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特許関係の仕事に従事して10年。5年間は特許事務所で500件以上の出願原稿の作成に従事。その後、自動車関連企業の知財部に転職し、500件以上の発明発掘から権利化に携わってきました。現在は、知財部の管理職として知的財産活用の全社方針策定などを行っています。
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