セイコーエプソン『令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)』を受賞
セイコーエプソンは2023年4月10日、社員の豊岡隆史と座光寺誠の2名が「青色レーザー光源を用いた大光量高画質プロジェクターの開発」で、『令和5年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)』を受賞したことを発表しました。
なお、本開発に係る特許発明は、「単一色のレーザー光源を用いた大光量高画質プロジェクターの発明(特開2015-099369:特許第 5928569 号)」です。
今回受賞の対象となりました開発は、プロジェクターの大光量高画質化でさらなる大画面映像の投映を可能とするレーザー光源プロジェクターに関するものです。本開発により、光源部品の交換の手間を軽減して長時間使用を可能とし、高性能なプロジェクターを実現できました。これにより、幅広い応用が期待されています。
そこで、セイコーエプソンの特許を「プロジェクター」のキーワードで調べると、2014年~2021年の間に1702件の出願がなされています(特願2021-158908など)。エプソンは大企業ですが、それでもかなり多くの出願がなされており、この分野に力を入れていることが分かります。
一方、セイコーエプソンとよく比較されるキヤノンは、「プロジェクター」関係の特許出願は1972年~2021年の間に285件しかおこなわれておらず、しかもほとんどが産業向けです。
つまりセイコーエプソンはBtoC、キヤノンはBtoBと微妙に住み分けがなされています。このように、特許を調べると、その会社がどの領域に力を入れているかがわかるのです。
参考
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000139.000042912.html
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元機械技術者のWEBライター。その後は→専門商社→特許技術者へと渡り歩く(飲み歩く)。その後フリーランスで特許調査に関わる。ミドル世代。
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