Menu

YAMAPが損害保険業も!?積み重ねてきた事業の深化と知財

(この記事は、2024年5月31日に作成したものです。)

多角化経営にもいろいろとありますが、登山家のためにあるべきサービスを追求してきた一つの形が花開いた、ヤマップの損害保険事業についてご紹介したいと思います。

近年、企業の多角化戦略は一般的となっており、新たなビジネス領域に進出する事例が増えています。

そして最近、登山地図アプリ「YAMAP」で有名な株式会社ヤマップが、株式会社ヤマップネイチャランス損害保険というグループ会社を設立し、保険業にも本格的に取り組み始めたことが話題となっています。

商標の観点で取組状況を探ってみたいと思います。

商標調査の結果

J-PlatPatで株式会社ヤマップで検索すると25件の商標が見つかりました。

そのなかでも、保険業に関わる区分は36類になります。

過去の出願では、商標登録第6125970号(2018/3/16出願)から取り組み始めていることがわかります。

実はYAMAP、昔から保険代理業として登山保険を提供しており、YAMAPアイテムほけん(登録6208697号)という名称でサービスを行っていました。ちなみに「YAMAPアイテムほけん」は現在、「YAMAPアウトドア保険」という名前で提供されています。

登山に危険はつきもの。YAMAPは、その重要性から保険もあたりまえな装備の一つにしたいという考えをお持ちだったようです。

参考:登山保険を山の「当たり前」にするために|YAMAPの中の人 #06 | YAMAP MAGAZINE

実は一度サービスを停止していた期間もあるようですが、今回、グループに保険会社を設立したことから、改めて強化を図るようです。ネイチャランスに関わる商標は昨年から出願していたことから、この一年間で大きく動かれたものと想像されます。

権利自体は子会社ではなく、親会社となる株式会社ヤマップの方で管理し、これからも事業を拡大されていくと思われます。

直近は保険業に関係する商標の出願が追加されたのみですが、今後もどういった出願がされるか注目していきたいと思います。

登山家の必須アプリであるYAMAPが保険に本格参入されるというニュースでした。
事業の多角化を考えられている方は参考にされてみてはいかがでしょうか?

特許事務所・知財部の専門求人サイト「知財HR」
タグ
特許の取得は弁理士に相談!
あなたの技術に強い弁理士をご紹介!