ゆるバース開催！ゆるキャラの商標の今を調べてみました

（この記事は、2024年6月30日に作成したものです。）

新しいゆるキャラの祭典・ゆるバースとは

ゆるバースは、ご当地キャラとメタバースのコラボ空間として2023年にスタートしました。

ゆるバースの前身とも言える「ゆるキャラグランプリ」が東日本大震災の年に誕生し、10年間の活動を経て、新たな形での展開が模索されていたときです。コロナ禍による制限を受けて、「ゆるキャラグランプリ」としての活動は2020年を最後に終了してしまいました。

その後、ご当地キャラクターの新たな活躍の場を設けようと2023年に誕生したのが、ゆるバース。

ゆるバースは、「ユニバース」と「メタバース」の間を取って名付けられた新しいオンラインプラットフォームです。特別な機器を必要とせず、PC、スマートフォン、タブレットで気軽に利用できるのが特徴です。

この新しいゆるキャラ活動の場は、移動による環境負荷の低減やDX化によるどこでもご当地ゆるキャラとのつながりが生まれるといった、サステナブルな観点も意識がされています。

ゆるバースの商標の権利者は誰？

ゆるバースに関して、商標検索をすると次の2件が出願されていました。

区分としては、41類のみでイベントに特化した形での商標登録になります。

商標登録第6711961号
出願日：2022年 12月 14日
権利者：株式会社ディスクベリー・ドット・コム
41類：仮想空間におけるキャラクターに関するイベントの開催，キャラクターに関するイベントの企画・運営又は開催，キャラクターショーに関する興行の企画・運営又は開催，映画・演芸・演劇又は音楽の演奏の興行の企画・運営又は開催

商標登録第6711962号
出願日：2022年 12月 14日
権利者：株式会社ディスクベリー・ドット・コム
41類：仮想空間におけるキャラクターに関するイベントの開催，キャラクターに関するイベントの企画・運営又は開催，キャラクターショーに関する興行の企画・運営又は開催，映画・演芸・演劇又は音楽の演奏の興行の企画・運営又は開催

出願人のディスクベリー・ドット・コム社はゆるバースのホームページにも名を連ねている企業になります。※画像内強調部筆者

歴代のゆるキャラグランプリ商標は？

過去開催されたゆるキャラグランプリに選ばれたキャラたちの商標について調べてみました。

【調査方法】
１．キャラ名の証拠検索
２．称呼によって見つかった商標の権利者での権利者検索
３．所属地域名での権利者検索

調査結果をまとめたのが、以下の表です。

多くのキャラクターが市や県によって権利が維持されていることが分かります。

また活躍の機会が多いキャラクターほど、複数の表示方法で権利取得をする（キャラの図でも名称でも出願する）、追加出願をして区分を拡張する等の工夫が凝らされていました。

ただ残念ながら、2020年グランプリの「たかたのゆめちゃん」は権利維持が断念された模様です。また2018年グランプリのカパルについては、該当する商標が見つかりませんでした。

むじょー

健康関連商品の知財、企画開発や生産立ち上げを経験してきた元エンジニア。皆さまに役立つ情報を発信したいと思いWEBライター活動中。趣味はスポーツ全般、カメラ、映画鑑賞