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Uberの商標、配送や出前だけではない?

(この記事は、2024年11月28日に作成したものです。)

日本でもなじみ深くなったUBERブランド。
かれらの事業領域の拡大を商標の視点から見てみました

UBERの事業と言えば、ライドシェア、出前の配達といった印象が強いかと思います。

しかし、彼らのサービスはこれら2つの単純な機能だけではありません。ターゲットを限定したブランディング等をし、それに関わる商標も取得しています。

商標から見ると様々な事業展開・構想が見えてきます。

Uber社の出願動向と内容は?

Uber社の日本での商標出願数は31件。(2024年11月28日時点)1件は消滅・拒絶査定といった状況です。

ここからは、Uber社の多様な商標出願の内容を見ていきましょう。

Uber for Business

商標登録第6486974号
区分:9,35,36,38,39,42

※関連する企業ページ:移動、食事、配達の法人サービス | Uber for Business

Uber for Business は、企業で Uber と Uber Eats を利用することを前提に構築された、法人向けのサービスです。一つの管理画面で配車や食事の提供などを管理することができ、利用履歴の可視化も可能になります。

Uber Copter

商標登録第6255117号
区分:9,35,38,39,42

※関連する企業ページ:
Introducing Uber Copter | Uber Blog

Uber Copter は、マンハッタンと JFK 国際空港間の移動に、月曜日から金曜日の午後2時から午後6時 (東部標準時) まで予約可能なヘリでの移動サービスです。

日本ではなじみのないヘリコプター移動ですが、商標は登録済でした。

Uber Air

商標登録第6762997号
区分:9,39

※関連する企業ページ:なし

Uber Airは、いわゆる”空飛ぶタクシー”を目標に準備を進められていた事業。残念ながら、自前の開発部門は手放して事業売却へ至った模様です。

参考:Uberが「空飛ぶタクシー」売却を正式発表、相手は“空のテスラ” | 日経クロステック(xTECH)

商標は維持していることから、いずれ来る他社による実現の後に、Uberとしてビジネスを展開するものと予想されています。

Uber Travel

商標登録第6769297号
区分:9,35,39,42,43

※関連する企業ページ:Uber Travel: go anywhere | Uber UK

Uber Travelはフライト、ホテル、レストランなどの予約をワンストップで行うことができるサービスで、米国でのサービスを2022年から開始しました。こちらも日本での実装はされていな模様です。

Uber Advertising

出願番号:2024-102401
区分:35,42

※関連する企業ページ:なし

直接、この商標を活用したサービスの魅せ方をしていませんが、広告業についても積極的に活動している様子がうかがえます。

まとめ

Uber社は自社のサービスをUBER+○○という表現で毎回商標登録をしています。そして、調べるとあまり知られていないような事業の存在も見えてきました。中には、商標を持っているが使っていないと思われるものも。

企業調査の一環として、商標を軸に調べてみるのも面白いかと思います。

企業分析をする際に、”商標を軸にどういったビジネス展開をしているかを調べる”というアプローチも試してみてはいかがでしょうか。 

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