カプコンのビジネス動向と商標分析
(この記事は、2024年12月9日に作成したものです。)
カプコンの事業と照らした商標の動向分析を行いました。
カプコンのビジネス動向
最近、ゲーム業界でも目覚ましい成長を遂げているカプコン。
売上・利益ともに右肩上がりで上昇しています。
業績の良い背景には、デジタル販売にシフトしたゲームの販売による利益率の向上と、販売本数の70%を超える過去作品の販売本数の伸びによります。
ビジネス動向が反映されてる?商標の権利動向
過去の商品が売れている同社の状況を、商標の視点からも見てみます。
出願数の推移としては、凹凸があり、継続的な出願とは言いづらいものの、累積で見た場合の商標権の動向を見ると右肩あがりで増えています。
なおかつ過去作に関する商標も放棄せず、維持していることが伺えます。
登録番号:第2567083号
出願日:1991年5月21日
区分:9,25,28
登録番号:第3327477号
出願日:1994年11月11日
区分:9
1991年に出願された魔界村の商標は今も維持されており、またゲーム自体の人気もいまだに続いています。
また、同社の人気ナンバーワンと言っても過言ではないバイオハザードも1994年に商標が出願されています。
区分の視点から見てみると、当然ながらゲームに関連する区分をメインに取得しています。
それに加えて、ゲーム以外の、カフェやキャラクターグッズに関する商標も出願している模様です。
同社のビジネスはゲームを中心にしているものの、それ以外にアミューズメント施設・機器や各種イベント等の事業も行っており、保有するブランドを横展開することで売り上げの増加・接点増加による新規顧客の増加を図っています。
それらに関係する商標も取得する必要があり、出願数も増える傾向にあると思われます。
今回は、バイオハザードなどを有するカプコンの商標動向を分析してみました。
健康関連商品の知財、企画開発や生産立ち上げを経験してきた元エンジニア。皆さまに役立つ情報を発信したいと思いWEBライター活動中。趣味はスポーツ全般、カメラ、映画鑑賞
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