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マクアケの知財活動動向!

(この記事は、2025年1月26日に作成したものです。)

珍しい商品や最先端の商品を買えるMakuakeがどのような知財活動をしているかまとめてみました。

クラウドファンディングサービスを提供する株式会社マクアケは、その事業活動の拡大とともに知的財産(IP)の保護にも注力しています。以下では、マクアケ関連の商標出願動向をもとに、同社の知財活動について分析します。

マクアケとは?

株式会社マクアケは、2013年に設立されたクラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」を運営する企業です。

「応援購入サービス」という独自の概念を掲げ、商品やプロジェクトをいち早く世の中に届ける仕組みを提供しています。Makuakeを利用することで、企業や個人は新商品の開発資金を集めるだけでなく、消費者との直接的な接点を持て、フィードバックを得ながら市場投入前の商品テストを行うことができます。

マクアケ社は、日本国内だけでなく海外にもサービスを広げ、さまざまなジャンルの商品やサービスを取り扱っています。

テクノロジー製品、食品、ライフスタイル雑貨など、多様なプロジェクトをサポートしており、特に新規事業やスタートアップ企業にとって重要なプラットフォームとなっています。

知財活動の動向

日本での活動全体像

J-PlatPatで同社の出願を検索すると、結果は特許3件、意匠0件、商標19件。

商標を中心に活動していることがうかがえます。

特許出願の状況

内容としては、同社のプラットフォームの予約販売システムに関するものになります。過去3件のみの出願となっており、特許に関しては積極的ではないものとうかがえます。

商標出願の推移

全体として、それほど多くの出願をしていないのが見て取れます。

2013年以降の出願データを見ると、2017年と2020年に商標活動がピークを迎えています。とくに2017年の時期は、取得区分を増やす等を行うことで商標保護を強化しています。

2024年に入っても新規出願が確認され、魅せ方などマーケティング活動に合わせて出願を行うものと思われます。

具体的な出願動向

区分別の動向

商標区分では、35類(広告や事業管理)および36類(金融サービス)の出願が突出して多く、これは同社の事業領域を反映しています。また42類(ソフトウェア関連)や43類(飲食サービス)にも複数の出願が見られ、幅広いサービス展開を示唆しています。

特に2023年以降、39,41,43類での出願が増加しており、モビリティや輸送、飲食・宿泊関連のデジタル技術の活用や関連サービスの強化に注力している可能性が高いです。

例:「Makuake」にて、小型モビリティのプロジェクトを対象にサポーターの安心につなげる「Makuakeアフターサポート」を開始〜実行者のCS・修理体制強化を支援し、アタラシイ分野の健全な市場育成に貢献〜 | 株式会社マクアケ(Makuake, Inc.)

出願者別の商標活動

株式会社マクアケ単独での商標出願が16件されていることに加え、複数件共同出願が確認されました。

単純にクラウドファンディングのプラットフォームとなるだけでなく、事業を共同で起こしたり、より深いパートナーシップを進めていることから、このような出願をしているものと思われます。

KURAND株式会社や滝澤酒造株式会社などとの共同出願も確認され、パートナー企業との協力体制を築きつつブランド価値を高める戦略が見られます。

マクアケの知財活動の意義

マクアケの商標活動は、サービスのマーケティング投資と連動して、ロゴやキャッチフレーズ、商品名などを積極的に商標登録している様子がうかがえます。

また単なるプラットフォーム運営企業としての役割にとどまらず、ビジネスパートナーとして事業に参画する姿勢が見られる点も特徴的です。

特に、知財に精通していないプラットフォーム利用企業にとって、マクアケが商標取得を含む知財保護を支援する存在であることは大きなメリットとなります。

商標を中心とした出願活動をしていますが、単独だけでなく、プラットフォーム上で展開される事業に参画して、商標も共同出願するなどの幅広い事業活動をしていることがわかり興味深く感じました。

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