知財業界でおなじみ、NGB株式会社の事業概要と出願の取り組み
(この記事は、2025年1月29日に作成したものです。)
知財業界ではおなじみのNGB株式会社の知的財産活動について調査してみました。
NGB株式会社は、日本国内外の企業に対して知的財産関連のサービスを提供する企業です。
1959年の設立以来、同社は特許、意匠、商標などの分野で活躍し、日本企業を中心に知的財産戦略を強力にサポートされています。
今回は、同社の事業と取得商標について調べてみました。
NGB株式会社の事業内容
NGB株式会社は1959年の設立以来、国内外の企業の知的財産活動を支援する専門企業です。
同社は特許、意匠、商標の権利取得や管理、データベースサービス、翻訳などの幅広いサービスを提供し、知財の総合的なソリューションを展開しています。
【主な事業内容】
・外国出願の仲介サービス(特許・意匠・商標)
・外国知的財産権の関連サービス(調査・解析、紛争処理支援、セミナー開催)
・特許情報のデータベースサービス
・特許年金管理(外国・日本)/ 外国商標更新管理
・翻訳サービス(特許文献・技術文献・法律文書・契約文書など)
NGBは年金管理等の継続性の高い事業分野で安定した成長を遂げています。特に、AIやデジタル技術を活用した知財管理サービスの需要が増加しており、これに対応する形で特許や商標の出願が増えている点が特徴です。
知的財産の出願傾向分析
出願傾向の推移
NGBが出願した特許、意匠、商標のデータを分析した結果、それぞれで以下の傾向が確認されました。(J-PlatPat 出願人:NGB株式会社で生死問わず検索)
特許出願
2023年以降、特許の出願件数が増加しており、知財管理やデータベース技術に関する出願が目立っています。日本にて、37件の出願が確認できました。
これらは、同社が提供する知財管理・データベースサービスに関連する技術と思われます。
意匠出願
デジタルプラットフォーム・情報表示関連のデザインに関する出願が行われています。
これは、同社の管理サービスの画面デザインの保護を目的としているものでしょう。
商標出願
「NGB IP総研」など、自社の知財サービスを示す商標の取得が進んでいます。同社のサービスをブランディングし、商標で保護していることが伺えます。
事業との関連性でみても、NGBの知的財産出願は、同社の提供するサービスと密接に関連しているのがよくわかります。
商標の取得区分と事業の比較
NGBが取得した商標の区分と、その事業との関連性を分析すると、以下のような傾向が見られます。
- 区分9, 35, 42, 45(多い出願):知的財産管理やデータベースサービス、ソフトウェア、コンサルティング業務に関する商標が多く、NGBの主力事業と密接に関係しています。
- 区分16(印刷物・出版関連):知財情報を扱う出版・メディア関連のサービスと関連ですが、あまり出願はされていません。
このように、NGBは商標戦略を通じて、自社の知的財産関連サービスを確実に保護し、ブランドの価値を強化しています。
最近では、NGBのYouTubeチャンネルの名称も商標出願されていました。
まとめ
NGB株式会社は、知的財産に関する総合的なサービスを提供し、同社自体も自ら特許・意匠・商標の出願を通じて事業戦略を強化しています。
特に、特許データベースや知財管理に関する技術の特許化を積極的に進め、企業の知財活動を支援する体制を整えていることがわかりました。
知財関係の方は、なじみ深いNGB社。
調査や管理等の支援業務が中心ながらも、意外と特許出願を積極的に行うなど自社の知財活動も積極的に行っており、非常に興味深いと感じます。
健康関連商品の知財、企画開発や生産立ち上げを経験してきた元エンジニア。皆さまに役立つ情報を発信したいと思いWEBライター活動中。趣味はスポーツ全般、カメラ、映画鑑賞
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