新作映画も好評の、『ゴジラ』にはどんな商標があるの?
(この記事は、2023年12月27日に作成したものです。)
この秋から、70周年記念作品『ゴジラ-1.0』が公開されているゴジラシリーズ。興行収入は46億円を超え、1月からはモノクロ版の上映も決定しています。
この人気シリーズには、長い歴史の中でどのような商標があったか調べてみました。
ゴジラ商標のいまむかし
Jplatpatで検索をすると、ゴジラに関連する商標は東宝株式会社が保有しています。
検索で、称呼「?ゴジラ?」権利者・出願人で東宝株式会社を検索すると、181件の出願が確認できます。(ステータス問わず)
そのなかで、最古の出願を見てみると、次の商標が確認できました。
登録番号:第627129号
登録日:昭和38(1963)年 10月 22日
権利者:東宝株式会社
区分:24
※すでに権利消滅
時代を感じる、昔のゴジラが描かれた商標だと思います。
区分としては、別出願で25類も押さえており、おもちゃや文具での展開を企図していたようです。まだまだ商標の扱いに慣れていない時代で、積極的に商標をとることはしていなかった模様です。
次に、今権利が生きている商標で最古のものがこちらです。
登録番号:第2562252号
登録日:平成5(1993)年 7月 30日
権利者:東宝株式会社
区分:31類 スイカ,メロン
ゴジラのたまごという衝撃的な名称のスイカがあり、HikakinなどのYouTuber各位も取り上げています。
東宝がその商標を持ち続けているのが興味深いですね。
それ以外の通常のゴジラ商標については、区分も多く追加され、多数出願されています。※一部抜粋
新しいゴジラ作品の商標
『ゴジラの逆襲(シリーズ第2作)』『ゴジラVSキングギドラ(シリーズ第18作)』などなど、過去多くのゴジラ映画がありましたが、そのほとんどが個別に商標出願されることはありませんでした。
例外として挙げられるのは、「ゴジラ vs デストロイア\ゴジラ対デストロイア(第3365946号:消滅)」くらいでしょうか。作品で言うと『ゴジラvsデストロイア(シリーズ第22作)』ですね。
しかしながら、昨今はゴジラシリーズの新たな作品展開で『ゴジラ〇〇』や『〇〇ゴジラ』のような、一連で読ませるような名称が増えたため、別途出願を増やしているように思われます。
なお絶賛上映中の『ゴジラ-1.0』は出願日が2023/07/11と最近であったため、まだ登録には至っておりませんでした。
歴史ある作品には、様々な商標がありました。
既に使われなくなったものは権利が消滅していたりしますが、過去の商品展開なども垣間見えて非常に面白いものがあります。
ぜひ、見てみてはいかがでしょうか。
健康関連商品の知財、企画開発や生産立ち上げを経験してきた元エンジニア。皆さまに役立つ情報を発信したいと思いWEBライター活動中。趣味はスポーツ全般、カメラ、映画鑑賞
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