JINSがサウナ事業に進出!?「JINS SAUNA」の商標出願を考察-iPTimes.-
(この記事は、2022年10月31日に作成したものです。)
こんな方に向けた記事です。
☆サウナ好きの方
☆JINSのメガネを愛用されている方
☆JINSの事業展開が気になる方
本記事のここがポイント!!
「JINS」と聞いて何を思い浮かべますか?
メガネをイメージされる方が多いのではないでしょうか。
先日、そのイメージをくつがえすような「JINS SAUNA」という商標が出願されていました。
今回は、この商標出願について見ていきたいと思います。
出願内容を見てみよう!
J-PlatPatで検索すると以下の商標がヒットしました。
出願人は、アイウェア事業を展開する「株式会社ジンズホールディングス」です。2022年10月12日に出願され、現在審査待ちとなっています。
また、願書に記載されている商品・サービスは、サウナ施設の提供サービスの他、サウナグッズに関連しそうな化粧品,タオル,被服,サウナハットの商品など多岐にわたります。
なお、同日に同内容の商品・サービスで、以下のロゴ商標が出願されていました。
「37」は、「サウナ」の語呂合わせとして広く用いられている語です。
サウナの熱気とは対称的に、涼しげな水色のロゴがグッズに使われていたら、ついつい買いたくなりそうですね。
出願の背景は?
ジンズホールディングスがこれらの商標を出願した背景には、同社の本社移転に伴う「オフィスサウナ」導入計画が関係しているように思えます。
ジンズホールディングスは、『たった2キロの長い旅。』という本社移転に関する連載記事を配信しています。
この連載記事の#04~#07では、CEOの田中社長が社員用のオフィスサウナの設置を提案し、一般向けのサウナ事業の展開まで検討したものの、最終的には断念するまでの流れが記されています。
サウナ事業を断念したという内容の記事は、2022年6月21日に配信されていますが、そこから出願(2022年10月12日)がされるまでの約4か月間で会社の方針に変化があったのかもしれません。
なにより出願内容からは、田中社長がサウナの事業化を諦めておらず「いつか実現してみせる」という意気込みが伝わってきます。
まとめ
田中社長は、アイウェア事業の他にもソロワーキングスペースの「Think Lab」の経営や、「群馬イノベーションスクール」というビジネススクールの設立など、幅広くビジネスを展開されています。
商標は、事業内容を映す鏡のように、事業者の現在・将来の事業内容が出願内容に反映されます。
将来の事業展開を予想していく上でも、今後のジンズホールディングスの新しい商標出願から目が離せませんね。
今回ご紹介した2件の出願内容や審査の動向をチェックされたい方は、J-PlatPatから検索してみてください。
知財業界歴10年。 都内大手特許事務所勤務を経て、現在は一部上場企業の知財職に従事。 知財がより身近に感じる社会の実現に貢献すべく、知財系Webライターとしても活動中。
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