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「すずめの戸締まり」から考える新海誠監督作品の商標出願戦略-iPTimes.-

(この記事は、2022年11月15日に作成したものです。)

こんな方に向けた記事です。
☆新海誠監督作品が好きな方
☆映画業界の関係者の方

本記事のここがポイント!!

映画「すずめの戸締まり」が商標登録されていることをご存知ですか?
新海誠監督作品の商標出願には、ある傾向が見えました。
今回は「すずめの戸締まり」や他の作品の商標登録を見ていきます。

登録内容を見てみよう!

J-PlatPatで検索すると以下の商標がヒットしました。

引用元:J-PlatPat


願書に記載されている商品・サービスは、映画の上映・制作又は配給のサービスの他、グッズに関連しそうなキーホルダー,身飾品,オルゴール,文房具類,トートバッグ,ティーシャツの商品など多岐にわたります。

商標権者は、「照井 勝」という個人名義での登録となっていました。

「なぜ、個人名義で商標登録?」と疑問に思ったので、他の作品も見てみました。

「君の名は。」の場合

登録情報は以下のとおりです。

引用元:J-PlatPat

登録までの経過情報を見たところ、出願人は本作の配給担当の「東宝株式会社」でした。

「天気の子」の場合

登録情報は以下の通りです。

引用元:J-PlatPat

商標権者は、前作「君の名は。」と同様「東宝株式会社」です。

しかし、出願人名義は「山田 祥子」という個人名義でした。

「君の名は。」は大ヒット映画になりましたから、次作を待つファンはタイトル名に関心があると思います。

少し商標に詳しい方なら、「君の名は。」が「東宝株式会社」の名義で商標出願されたことに着目し、同社の出願動向を追うことで、次作のタイトルを予測できてしまいます。

そこで、2作目の「天気の子」からは、タイトルバレ防止のために個人名義で出願したものと考えられます。

他の映画作品はどうだった?

ではほかの映画作品はどんな風に商標を取っているのか?新海監督と並び称される、細田守監督の作品を例に見てみましょう。

細田守監督作品の場合、「バケモノの子」「おおかみこどもの雨と雪」「サマーウォーズ」「竜とそばかすの姫」の出願人は、いずれも「株式会社地図」という法人でした。

「株式会社地図」は、細田監督が創設したアニメ制作会社です。

出願のタイミングにもよりますが、「株式会社地図」の出願動向をチェックすれば、次回作のタイトルのヒントが得られそうですね。

ちなみに、「バケモノの子」、「おおかみこどもの雨と雪」、「サマーウォーズ」の商標は、映画公開後に出願されていました。

この場合、タイトルバレという点では心配ないですが、「他人に先に出願されて万が一登録されたら。」という懸念は少しありますね。

まとめ

「天気の子」や「すずめの戸締り」の出願傾向からすると、今後も新海誠監督作品の商標は、タイトルバレに配慮した個人名義での出願がされると予想します。

出願動向を追ってタイトルを予想することも良いですが、純粋にコンテンツの内容も楽しみたいですね!「すずめの戸締り」の予告を以下に載せます。

今回ご紹介した商標登録の内容を詳しくチェックされたい方は、J-PlatPatから検索してみてください。

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