あの海賊「ジャーニー」と「ジェイミー」が商標出願された話-iPTimes.-

（この記事は、2022年9月15日に作成したものです。）

本記事のここがポイント！！

「ジャーニー」と「ジェイミー」って何者？

初めてこの2つのイラストを見た方、同じイラストの向きを変えただけじゃん、と思いましたか？それとも、上は海賊の顔で、下は女の子の横顔と思いましたか？

「ジャーニー」は週刊少年ジャンプ（集英社）に掲載されている海賊マークです。そしてそのマークを90°回転させると現れるのが女の子の横顔「ジェイミー」。

実はこの海賊マークは、ジャンプ創刊時から背表紙に掲載されていたのに50年以上も無名のままでした。今年になって子供向けテレビ番組とジャンプが共同で上の海賊マークの名前を募集したところ、ある女の子の提案した「ジャーニー」に正式に決定しました。

誰が出願したの？区分は？

今回、「ジャーニー」と「ジェイミー」を商標出願したのは、共にジャンプを出版している「株式会社集英社」でした。

こちらのTwitter情報によれば、今回の出願された「ジャーニー」と「ジェイミー」の商品カテゴリ（出願区分）はいずれも35類の(広告業及びこれに関する情報の提供,インターネットによる広告及びこれに関する情報の提供,雑誌による広告及びこれに関する情報の提供,試供品の配布等。また「ジェイミー」に限っては16類(事務用又は家庭用ののり及び接着剤ほか)にも区分されています。

出願区分はこの商標を出願した会社が、どんな商品やサービスでこのネーミング等を使いたくて出願したのかを知る手掛かりとなります。出願区分によると、集英社さんはこれら海賊マークを雑誌「ジャンプ」の宣伝などに使いたいということなのかなと思います。また「ジェイミー」については、そのマークが描かれた「のり」を販売したいということでしょうか。

なお、「ジャーニー」については名付けられる前（2013年）にマークだけで商標出願されており、登録となっています。

まとめ

J-platpatで出願人を「株式会社集英社」として検索をすると、雑誌や漫画のタイトルロゴなどがたくさん商標出願されていました。例えば有名すぎるこちらの漫画。

出願区分は、６類（紙製包装用容器，紙製ごみ収集用袋，プラスチック製ごみ収集用袋，紙製のぼり，紙製旗，衛生手ふき，紙製タオル，紙製テーブルナプキン，紙製手ふき，紙製ハンカチ，紙類，印刷物，写真，写真立て）でした。「ワンピース」からはいろいろなグッズが販売されていますもんね！出願から拒絶されずに一発登録になっているようです。また、「麦わらの一味」という語も登録されていました。

「ジャーニー」と「ジェイミー」の出願も今後の動向が気になりますね。これらは2022.8.17に出願されましたが、現在はまだJ-platpat上に出てきていませんでした。商標出願は原則として出願日から2、3週間ほど経過すると、内容が一般公開されます。

もっと他の出願を詳しく見てみたい方や、「ジャーニー」達が登録になったかどうか知りたい方はJ-platpatをこまめにチェックしてみると良いかもしれません。

とまとん

特許事務所で６年間勤務。明細書作成や中間処理に従事。翻訳の仕事も請け負ってきました。元々はデザイン系専攻でして、図面を作成するのが一番楽しい時間です。現在はフリーで活動中。