この商標出願大丈夫?「ゴーゴーカレー」の新規出願が攻めてる!!-iPTimes.-
(この記事は、2022年9月25日に作成したものです。)
こんな方に向けた記事です。
☆グルメ好きな方へ
☆面白い商標出願に興味がある方へ
本記事のここがポイント!!
ゴリラのトレードマークが有名な「ゴーゴーカレー」をご存知ですか?
先日、このゴーゴーカレーさんが新しい商標出願をしました。後でそのマークを掲載しますが、あの世界的に有名なキャラに似ていると話題になっています。
今回はこの商標出願について詳しく見ていきましょう。
ゴーゴーカレーとは
まず、ゴーゴーカレーとは何か、ご存知の方も多いと思いますがおさらいを。
ゴーゴーカレーは、いわゆる金沢カレーです。金沢カレーとは、以下の5つを満たすカレーのこと。
- ルーは濃厚でドロッとしている
- 付け合わせとしてキャベツの千切りが載っている
- ステンレスの皿に盛られている
- フォークまたは先割れスプーンで食べる
- ルーの上にカツを載せ、その上にはソースがかかっている
またこのサイトによると、ゴーゴーカレーがクセになる理由の1つとして、ルーへのこだわりが挙げられていました。特製のルーは、55の工程を経て5時間かけてじっくり煮込んだあと、55時間寝かして熟成させるとのこと。「ゴーゴー」という数字へも強いこだわりを感じますね。
ゴーゴーカレーといえばゴリラのマークが有名ですよね。こちらは有限会社みやぢ(現在の株式会社ゴーゴーカレーグループ)により出願され、既に登録されていました。
出願の詳細。区分は?
そして今回ゴーゴーカレーグループが出願したのがこちらの商標です。
ゴリラじゃない!しかもどこかで見たことあるような髭のキャラクター。そしてカレーじゃなくてケバブ?髭のキャラの周りを囲む円には「GO!GO!KEBAB」とたくさん書いてありますね。
こちらのTwitter情報によれば、今回の出願の商品カテゴリ(出願区分)は30類(調理済みの丼物ほか), 43類(飲食物の提供ほか)。
出願区分はこの商標を出願した会社が、どんな商品やサービスでこのネーミング等を使いたくて出願したのかを知る手掛かりとなります。
出願区分に丼物や飲食物とあるので、ゴーゴーカレーさんは今後、ケバブ丼やケバブサンドなどを提供しようとしているのでしょうか。
「ゴーゴーケバブ」というネーミングについても気になったので調べてみると、インド料理を提供している「ムンバイ」というお店が、かつてゴーゴーケバブ」というブランドを出店していました(現在は閉店しているようです)。
Twitter上ではこの商標に対して「任天堂のマリオにそっくりじゃない?」など声があがっていてバズっていました。またこのバズりに便乗して全く関係ないつぶやきをする人や個人的な宣伝をしている人もたくさんいました。
ここで、マリオの画像も見てみましょう。
こうして画像を比較してみると、(あくまでも個人の見解ですが)2つのキャラクターはそっくりな気がします。黒くてしっかりした眉と髭、青い目、帽子にアルファベット1文字。その文字や、帽子の色と形は違いますね。またマリオはもみあげと後ろの髪が見えていますが、ケバブのイラストの方は、髪の毛が見えていません。服装もやや異なっています。うーん、でもやはり似ている気がします。
まとめ
ゴーゴーカレー側も任天堂側も、今回の商標出願に関してまだコメントを出していません。この出願も今後の動向が気になりますね。こちらは2022.8.18に出願されて既に公開されていました。
もっと他の出願を詳しく見てみたい方や、今回の商標出願が登録になったかどうか知りたい方はJ-platpatをこまめにチェックしてみると良いかもしれません。
特許事務所で6年間勤務。明細書作成や中間処理に従事。翻訳の仕事も請け負ってきました。元々はデザイン系専攻でして、図面を作成するのが一番楽しい時間です。現在はフリーで活動中。
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