「街中華」という語が商標出願された話-iPTimes.-
(この記事は、2022年11月3日に作成したものです。)
こんな方に向けた記事です。
☆食にはうるさい方へ
☆面白い商標出願に興味がある方へ
本記事のここがポイント!!
最近話題の「町中華(街中華)」、この語が商標出願されました。
今回は、この語について詳しく見ていきましょう。
「街中華」とは?
ネットで検索をすると、「街」中華よりも「町」中華という語のほうがたくさんヒットしますね。今回話題にするのは「街中華」という語ですのでこちらで統一して説明をしていきたいと思います。「街中華」とは、安い!うまい!すごいボリューム!!などで、町の人たちに愛されている大衆的な中華屋さんのことです。いわゆる高級な中華料理店と比較しての表現になるかと思います。
街中華のお店って初めて入るときちょっとドキドキしませんか?常連さんが多いのかな、とか頑固な店主がいないかな、とか。でも一度入ってみるとなんだか落ち着く空間で、ついまた行きたくなってしまう、そんなお店かなと感じています。
最近では様々なメディアでも街中華のおすすめのお店を紹介してくれているので、新たなお店を開拓する際は、そちらを参考に行ってみるといいかもしれませんね。
BS-TBSでは「町中華で飲ろうぜ」という、主に都内のお店を紹介しておいしく食べ、飲み、語る番組を毎週火曜に放送しています。
またYoutubeで街中華のお店を巡り紹介している方もたくさんいます。例えばVシネマの帝王で「顔面凶器」との異名をもつ俳優、小沢 仁志さんの「【小沢仁志の町中華Vlog】シリーズ」は私もよく拝見しています。
中華とは関係ないですが、小沢さんは強面の見た目によらず、趣味が「日なたぼっこ」だったり、ディズニーランドの「イッツアスモールワールド」が好きだったりと、なんだか可愛らしいんですよね。
私の住む横浜市には中華街がありますが、街中華といえば横浜駅から歩いてすぐの「龍王」さんもおすすめです。安いしたくさん食べられるし。私は毎回異なるメニューを試したいタイプなのですが、主人は龍王さんに行くと必ずチャーハンを頼んでいますね。なんだかまた行きたくなっちゃったなぁ。
誰が出願したの?区分は?
さて、その「街中華」という語ですが、2022年10月6日に「株式会社イートアンドホールディングス」さんにより商標出願されました。
こちらのTwitterアカウントは、最近出願された商標を呟いて教えてくれるアカウントです。
この商標の商品カテゴリ(出願区分)は第30類(ウーロン茶ほか), 第43類(餃子・麺類・中華料理を中心とした食物とアルコールを主とした飲料物の提供ほか)です。
出願区分は、この商標を出願した会社がどんな商品やサービスでこのネーミング等を使いたくて出願したのかを知る手掛かりとなります。
ところでこの出願人、株式会社イートアンドホールディングスとはどんな会社なのでしょう。
特許庁のデータベースJ-platpatで商標検索してみると、こちらの会社がこれまでに出願した商標がたくさん出てきました。
まず目に止まったのがこちらのキャラクターです。どこかで見たことありませんか?次に目立っていたのが下のマークです。
もうお分かりですね。そう、「街中華」の語を出願したのは大阪王将の親会社だったのです。たしかに大阪王将さんは中華料理を提供していますし関連がある出願だなとは思います。しかし「株式会社イートアンドホールディングス」や「大阪王将」のウエブサイトを見ても「街中華」関連の情報は見当たらず、今回この語を商標出願した理由などはわかりませんでした。
まとめ
個人的には、今回紹介した「街中華」は今後ますます注目されていくのではないかなと思います。そのため今回の出願についても、今後の動向が気になりますね。こちらの商標はまだ出願されたばかりでJ-platpatには掲載されていませんでした。商標出願は原則として出願日から2、3週間ほど経過すると、内容が一般公開されます。
この語が登録になったか気になる方や、もっと他の出願を詳しく見てみたい方はJ-platpatをこまめにチェックしてみると良いかもしれません。
特許事務所で6年間勤務。明細書作成や中間処理に従事。翻訳の仕事も請け負ってきました。元々はデザイン系専攻でして、図面を作成するのが一番楽しい時間です。現在はフリーで活動中。
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