「うま娘 プリティーダービー」の新たな商標出願の話-iPTimes.-
(この記事は、2022年11月21日に作成したものです。)
こんな方に向けた記事です。
☆ウマ娘好きの方へ
☆面白い商標出願に興味がある方へ
本記事のここがポイント!!
「ウマ娘 プリティーダービー」ってご存知ですか?
私はCMでなんとなく見たことがある程度なのですが、とても人気があるようですね。
さて今回は、最近出願された「ウマ娘」関連の商標について詳しく見ていきましょう。
「ウマ娘」とは?
「ウマ娘プリティーダービー」は、競走馬をモチーフにした「ウマ娘」を育成する、大人気の育成シミュレーションゲームです。
ゲーム自体は2021年にリリースされましたが、それに先立ちコミックやCD、テレビアニメなど様々なメディアで展開されていました。
また来年1月にはゲームの声優陣が起用された舞台「ウマ娘 プリティーダービー」~Sprinters’ Story~が公演される予定です。どんな内容なのか気になりますね。
今ノリに乗ってるコンテンツなんですね!(競走馬だけに)
冗談はさておき、次にその「ウマ娘」関連の商標について見ていきましょう。
誰が出願したの?区分は?
「ウマ娘」の語と、「ウマ娘プリティーダービー」のマークはともに、2022年10月17日に商標出願されました。
こちらのTwitterアカウントは、最近出願された商標を呟いて教えてくれるアカウントです。2022年10月25日のこのつぶやきに対しては数百件ものリツイートがありました。
またコメント欄には、「まだ取ってなかったのか」という意見が多数。中には、今後のウマ娘関連グッズの販売に期待する声もみられました。
この商標の出願人は「株式会社Cygames」、商品カテゴリ(出願区分)は第29類(菓子ほか), 第30類(食品香料ほか), 第32類(ビールほか)です。
出願区分は、この商標を出願した会社がどんな商品やサービスでこのネーミング等を使いたくて出願したのかを知る手掛かりとなります。
ところでTwitterのコメントにあったように以前からあるコンテンツなのになぜ今、これらの商標を出願することになったのでしょう?その謎を探るためにウマ娘関連の商標が他に出願されていないか調べてみました。
特許庁の検索サイトJ-platpatを見てみると、既に登録されている商標がいくつかありました。
いずれもゲームアプリのリリースよりかなり前に出願、登録されていました。しかしこれらは今回の出願とは区分が異なっており、衣服などのグッズやゲームそのもの等が選択されていました。
出願人は、食品やお酒メーカーとコラボした商品を新たに売り出すために、今回は新たな区分で出願したと推測できますね。
まとめ
今回紹介した商標「ウマ娘」の今後の動向、そして商品展開について、とても気になりますね。こちらの商標は10月に出願されたばかりでまだ登録の可否については審査途中のようです。
もっと他の出願を詳しく見てみたい方はJ-platpatをこまめにチェックしてみると良いかもしれません。商標検索ページの「称呼」欄に「ウマムスメ」と入力して検索をかけると情報が詳しく出てきますよ。
特許事務所で6年間勤務。明細書作成や中間処理に従事。翻訳の仕事も請け負ってきました。元々はデザイン系専攻でして、図面を作成するのが一番楽しい時間です。現在はフリーで活動中。
あなたの技術に強い弁理士をご紹介!