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オモシロ判例から学ぶ!ペットに著作権や肖像権はあるのか? -iPTimes.-

iP Times

(この記事は、2022年8月15日に作成したものです。)

こんな方に向けた記事です。
☆ペットを飼っている方へ
☆SNSをよく利用する方へ

本記事のここがポイント!!

動物の自撮りに著作権はあるの?飼っているペットの画像を勝手に使われたら?動物に関する著作権や肖像権について見ていきましょう。

猿の自撮り写真に関する判例紹介!

マカクザルの「ナルト」が2011年に撮影した自撮り写真を撮影。
この写真に関する裁判で、サルには著作権保護が適用されないと判断されました。

サルが自撮り?どんな裁判だったの?

写真家デイビッド・スレーター氏が、インドネシアのジャングルでカメラをセットし、猿たちが写真を撮れる状況になるよう工夫したのが、ことの発端です。

撮影開始から何日か経った後、「ナルト」が自撮り写真を撮影。

動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」は「この写真の著作権は撮影したナルト本人のものだ!」と訴訟を起こしました。一方でスレーター氏は「この写真の著作権は私にある!」と主張します。

判決はスレーター氏の勝訴。サルには著作権保護が適用されないと判断されたのです。

ペットの写真を他人が勝手に撮ってアップするのはOK?

ということは、動物には肖像権もないのでしょうか?
犬を飼っているんですが勝手に他人に撮影されても文句は言えないの?

結論から言うと、動物に肖像権は認められていません
そのため、自分のペットを他人が勝手に撮影してSNSにアップしてた!としても、差し止め請求や損害賠償請求など法的対処は難しそうです。

では、その写真で他人が勝手に私の犬のグッズを販売していたら?

その場合も法的措置を取るのは難しいです。
ただ既に、飼っている犬のグッズ等を自身で販売していた場合には、自分の商売の妨げになる!と訴えることはできるかも。

もしも勝手にアップされた写真に私まで写ってしまっていた!とか、私の個人情報が写ってた!となると話は別です。飼い主(人間)には肖像権があるので、法的措置が取れます。

他人の撮影したペットの画像を勝手にアップするのは?

これは近所の猫さん。モフモフかわいいですね。

Aさんが撮影したAさんのペットの写真を、Bさんがもらって勝手に編集などしてSNSなどにアップするのはアウトです。
これは、その写真は撮影者のAさんに著作権があるからです。

上記の猫さんは筆者自身が撮影したので、著作権的にも肖像権的にも問題なく、こちらの記事に掲載できるのです。

SNSなどを利用する際、自分が掲載しようとしている写真が誰かの著作権や肖像権を抵触していないか?注意してから投稿したいですね。

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