クロネコヤマトの新サービス名?「にゃんペイ」関連商標を考察する-iP Times.-
(この記事は、2022年4月19日に商標専門弁理士が作成したものです。)
こんな方に向けた記事です。
☆キャッシュレスサービスの業界にお勤めの方へ
☆商標登録出願から企業の新サービスを推測したい方へ
☆いつも宅配等でヤマトさんを利用されている方へ
本記事のここがポイント!!
サービスリリース前の商標登録は円滑なビジネス展開において必須条件!
今日は、まだ正式発表前の運送業界最大手のヤマトホールディングス株式会社のネーミングを考察します。
かわいいナイスなネーミング「にゃんペイ」!
ヤマトホールディングス株式会社が新たな商標「にゃんペイ」を出願していたことが分かりました!
指定商品役務やそのネーミングより、ヤマトホールディングス株式会社が提供するキャッシュレスサービスの名称と推測されます。
「にゃんペイ」!
とてもかわいい名前で覚えやすい、素晴らしいネーミングです!
(引用:商願2022-13262|https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2022-013262/4FC2ADB04257CA1A65FBEC3A6B96914742DEE0D4EF6EC2964FC6092EF38768A7/40/ja)
(引用:商願2022-30173|https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2022-030173/9272468AD50285565027DDC3ED46D9EB14A79FBE3C71E6D17A0E05490AC1AC41/40/ja)
私の率直な感想としては、
よく「にゃんペイ」があいていたな!商標登録されていなかったな!
ということに尽きます。
シンプルで覚えやすいネーミングは皆が登録したいと考えるために、先に登録されていることも少なくありません。
先に登録されていたら、後に登録を望む人はその登録を断念せざるを得なく、そのような状況は珍しくもありません。
この「にゃんペイ」は、猫を連想させる「にゃん」と近年ではキャッシュレスサービスを連想させる「ペイ」の結合した商標であり、先に出願されている類似商標もあるかな〜と予想しましたが、どうやら類似商標の出願はなさそうで、登録可能性は良好ですね。
現サービス名は?
ヤマトホールディングス株式会社は既にキャッシュレスサービスを「クロネコペイ」の名称で提供しております。
(引用:ヤマトホールディングス株式会社HPより|https://business.kuronekoyamato.co.jp/service/lineup/payment_kuronekopay/index.html)
もちろん、商標登録出願をしたからと言って、直ちにサービス名の名称変更が行われる訳ではありません。企業は「ストック商標」といって、現時点で使用見込みが薄いものでも、まずは商標登録をしておくといった戦略を取ることもあります。
しかし、今回の場合、文字商標の「にゃんペイ」の他、ロゴ商標の「にゃんペイ」も出願をしています。現時点でロゴも作っているということは、それだけ本気度が高いので、早々に新サービス名が「にゃんペイ」に変わるのかもしれませんね。
まとめ
出願一つをとっても、各企業の知財戦略がよく分かります!
iP Timesでは、良質な記事を用意しておりますので、他の記事もぜひご一読ください。
弁理士歴7年。商標調査の件数は、5200件を突破しました。 商標のニュースは常に気になり、商標をこよなく愛する商標好きの 事務所勤務の弁理士です。好きな商標の言葉は、登録査定。
Twitter:@syohyosuki
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