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特許庁が「ひらめく!かいてん博物館」を開設 

【本記事の内容】

特許庁は子供向けに特許、意匠、商標などの知的財産について分かりやすく説明するコンテンツとして「とっきょうキッズページ」をウェブサイトに公開している。最近このページのコンテンツの一つに「ひらめく!かいてん博物館」が開設された。このコンテンツは、国立科学博物館の協力のもと、「回転」の原理を利用した「手回し計算機」や「蘇言機」(いずれも国立科学博物館の所蔵品)の歴史や仕組みやについて、動画を用いて分かりやすく解説されている。「回転」の原理がこれまでの日本の産業の発展をどのように支えてきたのかや、回転の歴史と活用事例が子供でも楽しく学べる内容になっている。

【弁理士による解説】

現代では複雑な計算や大きな数字の計算をする際は電卓やスマホの電卓アプリなどを使うことが多い。そのような計算も昔は回転の原理を利用した機械式の計算機を利用していた。計算機内部にセットされた歯車をハンドルを使って回すと計算結果が表示されるため、「手回し計算機」ということだ。このような歯車の回転を利用した計算機は1960年頃から存在していた。

また、音の録音と再生をするため回転の原理を利用した「蘇言機」が存在していた。エジソンが発明した蓄音機の一種で、音の振動を回転する金属薄膜に刻み込むことで音の録音と再生が可能になる仕組みだ。

「回転」を利用した産業や機械と言われても、すぐに思い浮かばないかもしれないが、実際にはタイヤや滑車、発電の際に回るタービンや風車、洗濯機など現代でも数多くの場面で回転が活かされている。

このように物理原則の一つである「回転」は数多くの発明品に利用されており、産業の発達に大きく貢献してきた。「ひらめく!かいてん博物館」では「回転」の原理原則から歴史・活用事例について、子供だけでなく大人も興味深く学べる内容になっている。

●参考URL

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