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「材料で、世界を変える」研究所 国立研究開発法人物質・材料研究機構が5/26(日)に一般公開!

皆さんは普段、”発明”が身近にある生活をしていますか?

知財タイムズが扱っているテーマのひとつ・特許は、簡単に言うと”新しい発明”に与えられる権利です。

そして来る5月26日(日)、新しい材料の研究開発を行っている研究所である国立研究開発法人物質・材料研究機構が、種々の”発明”が生まれる現場を一般公開してくれるとのこと。

これはもう、新しい技術や知財が好きな人にはたまらないイベントと言っても過言ではない!

そこで本公開の概要について、紹介したいと思います。

国立研究開発法人物質・材料研究機構(略称:NIMS)とは

国立研究開発法人物質・材料研究機構はその名の通り、物質・材料科学技術に関する基礎研究および基盤的研究開発を主に行っている機関です。

白色LEDの蛍光体、飛行機のジェットエンジンに利用される超耐熱合金、自動車のモーター部分に使われるネオジム磁石の改良など、NIMSの研究開発した材料は、私たちの生活とも密接につながっています

そんなNIMSは毎年一般公開を行っていて、このときは研究者がどのような研究をしているかを直接見ることができるのです。

NIMSの一般公開について

2024年に行われるNIMS一般公開の内容は、大きく分けて5つあります。

  • ラボ公開
  • 研究所大探訪ツアー
  • 農研機構コラボ講演会
  • 電子顕微鏡リアル体験
  • あなたとNIMSで、世界を変える(講演&事業紹介)

イベント1:ラボ公開

今年は60以上の研究室が公開され、「超高圧3万トンプレス機」やギネス世界記録®に認定された試験を行う「クリープ試験機」など、貴重な装置が見られます!

ラボの見学に事前予約は不要。一般公開への参加申し込み(無料)だけで見学が可能です。

超伝導から磁石、合金、プラスチック、DNA、原子分子などなど……。本当に幅広い分野/テーマの研究所が揃っているので、ぜひ公式HPをチェックしてみてください。(一覧には、見るだけでワクワクする内容が並んでいますよ!)

イベント2:研究所大探訪ツアー

一般公開では、公開されたラボを研究者の解説付きでめぐるツアーも開催されます。

こちらもラボ公開と同じく、合金からセンサ、AI材料開発など、いろんなジャンルを取り扱っていて、目移りしてしまうこと間違いなし。

なおツアーへ参加するには一般公開への参加申込のほかに事前予約が必要となっています。※5/2現在、全ツアーが満員となっています

イベント3:農研機構コラボ講演会「NIMSとNAROで、酪農を変える」

農研機構(NARO)は食と健康を追求する機関。

NIMSの最先端センサ技術とNAROが持つ牛への深い知識が出会って実現したという、最新技術と酪農の未来について、NIMSと農研機構の研究者が語り合う講演会が開催されます!

「会場では、実際に匂いセンサー体験もできるかも!?」とあったので、こちらも楽しみですね。

イベント4:研究者体験コース 電子顕微鏡リアル体験

電子顕微鏡リアル体験は、学生向けのイベントです。

  • 透過型電子顕微鏡(TEM)を使った観察・分析を体験できる大学生・大学院生向けのコース
  • 集束イオンビーム(FIB)と走査型電子顕微鏡(SEM)が一体化したFIB-SEMが操作体験できる中学生、高校生/高専生、大学生/大学院生が予約可能なコース

の2つがあります。

専門家の説明を受けながら実際に操作ができる貴重な機会なので、気になる人は要チェック。こちらも事前予約が必要です。※5/2現在、全てのコース・回が満員です

イベント5:あなたとNIMSで、世界を変える

こちらのイベントでは、研究者の講演NIMSの事業紹介が行われます。

若手研究者特別講演会「ベンチャーで、世界を変える」

最先端材料を生み出し、その社会実装に向けて自らベンチャーを立ち上げて奮闘する2人の研究者による講演。午前と午後で登壇者が変わるので、聞き逃しにはご注意を。

NIMS連携大学院等説明会

NIMSの教員や現役の学生と直接話すことができる場です。今回は民間企業で活躍するNIMSの卒業生も参加するそう。学位取得を目指している人にとっては、研究、生活、就職に関する情報が得られる、貴重な機会でしょう。

基本は予約なしでOKですが、具体的な相談内容が決まっている場合は事前予約をしておきましょう。

最高の研究環境で輝け、若き研究者たち! 若手国際研究センター(ICYS)の紹介

ICYSは、NIMSの最先端研究施設をフルに活用し、材料科学の様々な分野で独立して独自の研究を行うことができるという組織です。

今回の一般公開では、研究者たちがどんなアイデアで材料研究に挑戦しているのか、直接ICYSリサーチフェローに質問が可能です。

「使われてこそ材料」を目指して NIMS研究成果事業化取組紹介

NIMSが開発した材料は実際、どう使われているのか?

研究成果の事業化のための、企業連携事業やスタートアップ支援事業がポスター形式で紹介されます。

職員採用説明会 君は人生を賭けて何を成し遂げるのか?

NIMSで働きたい、どんな人が働いているか知りたいという人にぜひ足を運んでほしいのが、こちらの説明会。

1日3回開催されるので、気軽に立ち寄れるのも嬉しいですね。

>>NIMSの採用情報(公式HP)

NIMSの一般公開に行くには?

NIMSの一般公開は無料で参加できますが、事前登録が必要です。また一部のイベントは事前参加予約が必須となっています。

日時2024年5月26日(日) 10:00-16:00 (最終入場 15:30)
会場NIMS千現地区、並木地区、桜地区(つくば駅からの無料循環バスあり)
料金無料
参加登録必要(参加方法&登録はこちら
公式HPhttps://www.nims.go.jp/openhouse/

ちなみに桜地区だけ少し離れた場所にあるので、見学の予定を立てるときは注意をしましょう。

各地区へのアクセスにかかる時間ですが、目安としてはこちらの通り。

  • つくば駅~千現地区・並木地区…車で5分ほど
  • つくば駅~桜地区…車で10分ほど
  • 千現地区・並木地区~桜地区…車で15分ほど

バスの時刻表もHP上で公開される予定なので、こちらも併せてチェックしておきましょう。

これってどうなの?NIMSの広報担当者に質問してみた

公式HPではアクセスや服装、見学時の注意など詳しいQ&Aが公開されていますが、これ以外にも気になることがあったので、NIMSの広報担当の方に質問しました。

Q.今回の公開、見どころはどこですか?(ただしツアー等の予約必須なイベントは除く)

A.今回はコロナ明けとして、リアル開催のみでWEB開催は行わず、約60か所以上のラボをオープンにして自由に見ていただけるようにしております。

NIMSでは見学用の施設、展示館を持っておりませんので、実際に使ってる研究者自らが、実際の研究を行ってる場所をご覧いただきながら説明・ご案内するこの機会をお見逃しなく!と考えております。

また、千現地区においては若手研究者による講演会、並木地区においての農研機構とのコラボにて実現した「匂いセンサ」に関する講演会ではNIMSとNAROの研究者二人が説明し質問にお答えし、匂いセンサそのものを見てもらう貴重な機会となるように用意しております。

こちら二つの講演会もお客様にとっては堅苦しくない、楽しんでいただける「最新の科学」に触れていただけるユニークな体験になるかと思います。

Q.化学や物理に詳しくないのですが、それでも楽しめますか

A.化学・物理の基礎知識がある方には、もちろんご関心ある分野の「最先端」を見ていただければと思いますが、むしろ純粋に「何かわからないけど面白そう」「見たことない機械があるけど何を作るの?」と疑問を抱き、不思議がってもらえる方にこそ楽しんでいただけるのではと思います。

科学館や博物館のように、小学生向けには研究内容が展示・紹介されてませんが、本当に研究者が使ってる、リアルタイムに使ってる場所が見られて、使ってる本人がしゃべる・説明するわけですので、その話し方や表情なども見ながら見学いただくと、何かしら惹かれるところや疑問も出てくるように思います。

そのリアル感を、身近に感じて楽しんでいただけたらと考えております。

近くのおすすめスポット

NIMSの近くには、知的好奇心を刺激してくる施設がたくさんあります。

NIMSの一般公開は超盛沢山な内容ですが、それだけじゃ足りない!という方向けに一部をご紹介します。

JAXA 筑波宇宙センター

宇宙航空研究開発機構・JAXAの施設がNIMSの千現地区・並木地区のすぐそばにあります。

こちらのセンターは、見学だけなら予約不要かつ無料です。もし解説付きツアーに参加したいなら、事前予約をしておきましょう。

JAXA 筑波宇宙センター見学のご案内

つくばエキスポセンター

つくば駅から徒歩3分くらいの場所にある、見て、触って、楽しく学べる科学館です。

科学・技術に関する体験型の展示物のほか、世界最大級のプラネタリウムがあるので、老若男女問わず楽しめるでしょう。

つくばエキスポセンター

筑波大学附属図書館

筑波大学の大学図書館は、貴重書以外は全面開架(自由に手に取れる)という珍しいスタイルを取っています。総合大学なので揃っている資料のジャンルも広く、見ごたえもばっちり。

筑波大学附属図書館

筑波実験植物園

こちらは国立科学博物館の施設で、日本および世界の様々な植物が育てられています。

時期によっては絶滅危惧種やショクダイオオコンニャクといった貴重な植物も見られるんですよ。

ただNIMSの一般公開会場からは少し離れているので、両方をはしごするのは大変かもしれません。

筑波実験植物園(つくば植物園)

年に1回のNIMS一般公開、ぜひ参加しませんか?

実は編集部、材料系には全く詳しくない人間です。

それでもHPを見るだけでワクワクするような内容が目白押し、きっと新しい技術が好きだったり知財に興味があったりする人には、本当に面白いイベントに見えると思います!

日時2024年5月26日(日) 10:00-16:00 (最終入場 15:30)
会場NIMS千現地区、並木地区、桜地区(つくば駅からの無料循環バスあり)
料金無料
参加登録必要(参加方法&登録はこちら
公式HPhttps://www.nims.go.jp/openhouse/

編集部も26日当日は現地で参加する予定です。当日はXでツイートし、後日レポート記事も公開予定ですので、ぜひ楽しみにお待ちください。

 

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