「トイレキーパー」という語が商標出願された話-iPTimes.-
(この記事は、2023年6月19日に作成したものです。)
こんな方に向けた記事です。
☆キレイ好きな方へ
☆面白い商標出願に興味がある方へ
本記事のここがポイント!!
突然ですが「トイレキーパー」と聞いて何を思い浮かべますか?
先日こちらの語が商標出願されました。
今回はこの商標出願について詳しく見ていきましょう。
どんな出願?
今回紹介する商標はこちらです。
この商標の出願人は「一般社団法人日常清掃協会」で、2023年2月21日に出願されました。
私はサッカー好きなので、ゴールキーパーみたいにトイレを守る人のことかな?って思ってしまいました。
この商標の商品カテゴリ(出願区分)と指定役務は、第41類(技芸・スポーツ又は知識の教授,資格の認定・資格など)でした。
出願区分等は、この商標の出願人が、どんな商品やサービスでこのネーミング等を使いたくて出願したのかを知る手掛かりとなります。
出願人の日常清掃協会のウェブサイトを見ると、「トイレキーパー」が何なのか、見えてきましたよ。
「トイレキーパー」という資格があるんですね!こちらはトイレを綺麗に掃除する人のための資格で、オンラインで講座と試験とを受けることができます。
たしかに、このような資格の講座は学びが多そうです。そして仕事を依頼する場合も、この資格がある人にお願いできたら安心ですよね。
掃除はお仕事としてだけではなく、我々の普段の生活でも欠かせないものです。日常清掃協会の代表である鈴木氏は「おそうじチャンネル」という動画チャンネルで、日常生活で役立つおそうじ情報を配信しています。
出願人の日常清掃協会による出願は他にもあるのかな?と思いJ-platpatで検索をかけてみましたが、見当たりませんでした。
先程紹介した画像に「(準備中)」とある、「オフィスキーパー」や「巡回清掃士」などの語も今後出願されるかもしれませんね。
検定関連の他の商標もみてみよう!
まず、学生時代に受けたことのある人も多そうな検定からご紹介していきます。
「英検(登録第2018371号)」は、公益財団法人日本英語検定協会により出願されていて1988年1月26日に登録されています。
それからこちらは私が学生時代に受けた資格です(私の情報は要らないか)。電車内の広告で見たことある方もいるのではないでしょうか。
こちらは公益社団法人色彩検定協会により出願されており、2006年4月14日に登録されています。
試験を受けた時にはあまりロゴなど気にしませんでしたが、改めて見ると確かにこんな感じのロゴだったな、と思い出されます。
こちらは高田大進吉さんにより出願されており、1995年 6月 30日に登録されています。出願区分は第41類で指定役務は「数学に関する資格認定試験の実施」です。
こういう分類もあるんですね!
続いて、こちらの「漢検」のロゴは、勉強をしているとよく目にするかと思います。
こちらは公益財団法人日本漢字能力検定協会により出願されており、1999年4月2日に登録されています。
この出願人からは、毎年年末になるとニュースになるこちらも出願されていましたよ。
その年の世相を表す漢字一字が清水寺で毛筆書きにより発表されますよね。毎年どんな漢字が選ばれるのかワクワクしながら見ています!
こちらの出願区分は第41類で指定役務としては技芸・スポーツ又は知識の教授,セミナーの企画・運営又は開催,電子出版物の提供,競走の興行に関するものを除く。),美術品の展示などが選択されていました。
日本漢字能力検定協会のWEBサイトには、「今年の漢字®」商標・公式画像の使用についてとして使用のルールや申請方法などが掲載されていました。
この掲載内容によれば、「今年の漢字」の商標と選ばれた漢字の公式画像は、事前に申請が必要で、審査に通れば使用できるとのことです。
ちなみに昨年(2022年)の漢字は「戦」でした。この習字で書かれた公式画像を使用したい場合も申請が必要なんですね!
まとめ
調べてみると身近な検定試験も商標登録されているものがたくさんあることが分かりました。面白いですね!もっと色々調べてみたいです。
また今回出願された「トイレキーパー」の商標は出願されたばかりで、その登録の可否についての審査はまだ始まっていないようです。
今後、この出願が登録になったかどうか知りたい方はJ-platpatをこまめにチェックしてみると良いかもしれません。
特許事務所で6年間勤務。明細書作成や中間処理に従事。翻訳の仕事も請け負ってきました。元々はデザイン系専攻でして、図面を作成するのが一番楽しい時間です。現在はフリーで活動中。
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