AIによる契約管理の自動化?リーガルテックが知財業務で加速!-iPTimes.-
(この記事は、2022年8月22日に作成したものです。)
こんな方に向けた記事です。
☆知財分野でのリーガルテックの最新状況が気になる方
☆知財業務の自動化に向けてサービス導入をご検討の方
本記事のここがポイント!!
500社以上もの企業がAI契約管理システムを導入したとのニュースが届きました!これに関連して知財業務の自動化がどこまで進んでいるのか調査しました。
AI契約管理システムの導入社数が500社を突破!
株式会社LegalForce(リーガルフォース)の22年7月27日のプレスリリースにて同社のAI契約管理システムの導入社数が500社を突破したとの報告がありました!
契約って法律文章なのでAIでなくても理解するのが難しいですよね?
具体的に何ができるのでしょう?
LegalForceではAIによる契約書チェックサービスもリリースされています。契約書のチェックや管理を電子化すると以下のようなメリットがあるようです!
- 電子化により印紙税が非課税、契約書の郵送も不要でコスト削減できる
- 担当者と合わせてAIによるチェックを行うことでチェックの抜け漏れが検出できる
- 電子データとして閲覧可能なため、書類を紛失するリスクが軽減される
契約書の文言も検索でき、契約不履行のリスクも下げられるとのことで、500社以上が導入している理由が分かりますね!
参考URL
・株式会社LegalForceホームページ
・株式会社LegalForce プレスリリース(7/27)
他の知財業務でも自動化が進む
契約書以外の知財業務でもAIによるサービスが生まれています!
特許庁の「知財インテリジェンスサービスの紹介(試行)」でも様々なサービスが紹介されていますので、いくつか紹介します。
特許調査
特許調査では、特に自動化しづらいポイントとして「検索式の作成」と「スクリーニング」があります。
AI SamuraiやPatentfieldのサービスでは、自分で書いた発明を説明する文章をAIが解析して検索してくれるようです。自然言語を理解できるなんてすごいですね!
また、スクリーニングについては教師データを入力することで、より検索対象に近い文献を抽出することができるようになるようです。
参考URL
・株式会社 AI Samuraiホームページ
・Patentfield株式会社ホームページ
特許明細書作成
特許調査よりも自動化が難しいと思われていたのが特許明細書作成ですが、意外に自動化が進んでいます。
請求項から予測して構成要素に対する説明文章を過去出願ファイルから自動で検索したり、明細書の文章を予測して候補文を提示してくれる半自動作成は複数社から提供されています。
AI Samuraiの「AI特許作成」という機能を使えば、発明の内容と複数の類似文献をインプットすることで特許明細書ドラフトがアウトプットされます。
明細書のドラフトが自動で生成されるのであれば、知財戦略など別の仕事に時間が割けますね!
参考URL
・アイビーリサーチ株式会社 Word add-in typeALL+NEX
・AI Samurai Youtube動画 3分でできる!「AI特許作成」機能のご紹介
特許川柳・今日の一句
特許関係の仕事に従事して10年。5年間は特許事務所で500件以上の出願原稿の作成に従事。その後、自動車関連企業の知財部に転職し、500件以上の発明発掘から権利化に携わってきました。現在は、知財部の管理職として知的財産活用の全社方針策定などを行っています。
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