オリンピック商標シリーズ(3)〜有名ワード編〜あのワード、商標登録されている?-iP Times.-
(この記事は、2022年2月4日に商標専門弁理士が作成したものです。)
こんな方に向けた記事です。
☆過去のオリンピック名フレーズなどを知りたい方へ
☆オリンピックの思い出に浸りたい方へ
☆有名ワードが商標登録されているかちょっと気になる方へ
本記事のここがポイント!!
・登録商標か気になる有名ワード厳選5選!
登録商標か気になる有名ワード厳選5選!
(なお、2022年2月現在で存続していることが確認できている商標に限ります)
1、ちょーきもちいい
<開催オリンピック>2004年アテネオリンピック
<競技と人物>水泳・北島康介選手
<コメント>金メダル獲得時の心の底からでた叫びワード!いや、震えましたね!
<商標的にはどうなの?>良い商標です。品質表示などでもなく、登録しやすいワードです。
登録商標は2件ありました。
そして、登録商標第4961546号の方は、2005年に出願されていますから、おそらく北島選手のセリフを拝借されたのではないでしょうか。
2、イナバウアー
<開催オリンピック>2006年トリノオリンピック
<競技と人物>フィギュアスケート・荒川静香選手
<コメント>イナバウアーはフィギュアスケートの技の名前で、イナ・バウアー選手という外国人選手の名前から取ったようです。
<商標的にはどうなの?>イナ・バウアー選手がもっと有名であれば話は別ですが、基本的には登録OKの商標です。
登録商標はありませんでしたが、上記のような「イナパウアー」と読める商標は2件登録されておりました。
なお、「イナバウアー」の商標については、2007年当時には以下のような決定がなされておりました。
「イナバウアー」商標登録認めず – J-CAST ニュース
引用:https://www.j-cast.com/2007/05/22007802.html?p=all
やはり、流行り語の出願とのは、一定のリスクはありますね。
3、自分で自分を褒めたい
<開催オリンピック>1996年アトランタオリンピック
<競技と人物>マラソン・有森裕子選手
<コメント>インタビューでの感動的なセリフでしたね。2大会連続のメダルは素晴らしい!
<商標的にはどうなの?>商標としては機能しにくく、キャッチフレーズ的な要素があります。キャッチフレーズは登録不可の場合もあります。(商標法3条1項6号)
こちらは、登録商標がありませんでした!
4、もぐもぐタイム
<開催オリンピック>2018年平昌オリンピック
<競技>カーリング
<コメント>競技の合間に作戦を立てつつ、栄養補給のためにフルーツを食べたりすること。結構、もぐもぐするんだなと思った記憶があります。
<商標的にはどうなの?>商品の品質などを表示するものでもないため、商標としては適しております。
こちらも同一の商標はなかったのですが、類似商標は登録されていますね。
2018年平昌オリンピックがあって、2018年に出願されていますから、やや意識はされたのかもしれませんね!
5、船木ぃ〜
<開催オリンピック>1998年長野オリンピック
<競技と人物>スキージャンプ・原田雅彦選手
<コメント>船木選手のスキージャンプ成功を込めて、飛び出したセリフ。
<商標的にはどうなの?>名字については、特にありふれているものは基本的に登録不可となります。
こちらも登録商標はありませんでした!
まとめ
結構期間が経過していることもあり、意外と登録商標が少ないな。というのが私の感想です。懐かしい気分を味わっていただけましたでしょうか。
オリンピックの関連については、他の記事も多数ご用意していますので、ぜひお読みください。
弁理士歴7年。商標調査の件数は、5200件を突破しました。 商標のニュースは常に気になり、商標をこよなく愛する商標好きの 事務所勤務の弁理士です。好きな商標の言葉は、登録査定。
Twitter:@syohyosuki
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