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マリカー事件をうけて番外編 〜商標好き太郎の独り言〜-iP Times.-

(この記事は、2022年3月25日に商標専門弁理士が作成したものです。)

こんな方に向けた記事です。
☆ゲーム・アニメ・漫画コンテンツを提供されている会社様へ
☆商標好き太郎ファンの方へ(おそらくいない)

混迷を極めた「マリカー」商標

前回、マリカー事件の判例を紹介させていただきました!

その時感じたことを、商標好き太郎の独り言として、今回記事にいたしました。

「マリカー」商標は、実はとてーも混迷を極めています。

(引用:特許情報プラットフォーム|J-PlatPat

ご覧のように、一番最初に「マリカー」商標を出願しているのが任天堂ではないというところから、混乱が生じてますよね。

この登録商標があることにより、任天堂はとてもブランド保護に苦戦することになっているのです。

他社の「マリカー」商標については無効審判といって、一度登録した商標を無効にする審判を順次任天堂は起こしているのですが、その手間は計り知れないですよね。

大多数の人がお分かりのとおり、「マリカー」はマリオカートの略称ですよね。

マリオカートは当然商標登録をばっちりしていましたが、略称である「マリカー」は商標登録が遅れてしまったようですね。

あの商標登録は大丈夫か?

任天堂の商標の中で、似たようなケースになっているのが、「あつまれ どうぶつの森」です!

この「あつまれ どうぶつの森」はネット検索によりますと、「あつ森」や「どう森」などと略されているようです。

(引用:登録第6260534号特許情報プラットフォーム|J-PlatPat

(引用:登録第6450876号特許情報プラットフォーム|J-PlatPat

「あつまれ どうぶつの森」と「あつ森」は商標登録されているのですが、どうやら「どう森」は商標登録されていないようです。。。

うーん、大丈夫かな〜。

なぜ短縮語の商標登録出願は遅れてしまうのか?

これは予測にすぎませんが、本来企業側が想定している呼び方ではないからだと考えます。

企業は、たくさんの自社の製品やサービスを抱えています。

もちろん、商品名サービス名自体を商標登録することは行いますが、その略称まで商標登録をするとなると、無限に広がってしまいますからね。

商標登録の費用も無限に用意できる訳ではないですしね。

そして、他社が商標登録したことにより、慌てて動き出すということになってしまうのでしょう。

まとめ

独り言にお付き合いいただきありがとうございます。

特許庁のデータベースは宝の山です。

色んなことが分かってとても勉強になりますよ!

お時間があれば、ガチャガチャと調べてみてはいかがでしょうか。

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