県の商標!イメージ脱却を図るあの「県」-iP Times.-
(この記事は、2022年4月19日に商標専門弁理士が作成したものです。)
こんな方に向けた記事です。
☆県が保有する登録商標が気になる方へ
☆面白い商標が気になる方へ
本記事のここがポイント!!
県は、独自色を出すために、様々な登録商標を保有しています!
この調査を通じて、とても面白い愛すべき県を発見してしまいました!!
県が保有する商標「〇〇県」
県にとっては観光客を呼び込むことにより収益を上げたいと考える場合も多いでしょう。その際、独自色を出すことは必須ですが、できれば名産の食べ物などと関連づけて、県をイメージしてもらうのがいいですよね。
私、商標好き太郎の出身は埼玉県ですが、「彩の国さいたま」ではちょっと分かりづらいかもなーと感じたり感じなかったり。がんばれ、我が地元埼玉県!!
さて、話を戻して、県の商標です。
今回はどのような登録商標があるかを調べてみました!一部だけですが、ご紹介をしていきます!
まず、「〇〇県」として、一番有名なのは「うどん県」ではないでしょうか。
ブランディングとしては大成功でしたね。
但し、よくよく調べてみると、いい意味で面白いことになっていました。
後述します!
(引用:商標登録第5516559号|https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2012-019695/B99D68E3FE083EBFAF3FABEEB92095CF0DD44CF7E99F703E131699D902FF914D/40/ja)
やはり、分かりやすいのは食べ物ですよね。
地方の名産などを県の売りに!
鳥取県は「蟹取県」
蟹が売りって、いいですねー。
(引用:商標登録第6023390号|https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2017-074288/65D16D4BDF5FB82324FB7A67D74F6E17EB3C484DDF6D8FCE0F687D82093AA66F/40/ja)
さくらんぼを売りにしている山形県
こちらも、名産として有名です!
(引用:商標登録第6227117号|https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2018-164457/31032C51994AB40ABEC41E0BC7058B112EF4FF7494D0FC357BEC30055292EBF4/40/ja)
美肌を売りにした「美肌県しまね」
食べ物でないことをアピールする県も!
指定商品役務をみますと、観光場所としてのアピールをするのでしょうか。
(引用:商標登録第6428717号|https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2020-087943/F9C163D0D260EFC50A9B59302CAC6AD2A05D14B28A2FBC7F6E1DB2EA17249405/40/ja)
一番大好きになったあの県
私が調査を通じて、好きになった県があります。
香川県!!
うどん好きだから?いやいや、そんなことではありません。
以下を登録商標をご覧ください!
(引用:商標登録第5544209号|https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2012-050251/8E5CD5BAED4FC882DA757238CF50C1D03B9C82E9C1D4CDB9B8B2B202C0F3DB42/40/ja)1「うどん県」アピール!!
アピール成功!!
↓
「うどん県」だけと思われてしまう。。。
↓
「うどん」だけじゃない!!
↓
「うどん県」だけではないことのアピール!!!
といった形でしょうか。
まさかの「うどん県」からの脱却を図る!!
いや、素晴らしい!
しかも、五・七・五の川柳になってますからねー。
これは応援せざるを得ない!
まとめ
まとめは、商標好き太郎の「商標川柳!」
県も売りを作るために、商標権を活用していますよ!
弁理士歴7年。商標調査の件数は、5200件を突破しました。 商標のニュースは常に気になり、商標をこよなく愛する商標好きの 事務所勤務の弁理士です。好きな商標の言葉は、登録査定。
Twitter:@syohyosuki
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