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商標調査って何?その必要性を弁理士が解説します!-iP Times.-

(この記事は、2022年5月11日に商標専門弁理士が作成したものです。)

こんな方に向けた記事です。
☆商標調査について事務所等に依頼を考えている方へ
☆そろそろ商標登録を行わなければと考えている方へ
☆ご自身で商標調査を考えている方へ

本記事のここがポイント!!

よく耳にする出願前の商標調査。必要か否かホントの所を知りたい方へ弁理士がお答えします!

商標調査とその必要性は?

弁理士もれっきとしたサービス業であり、提供する知識に対する報酬は頂く必要がございます。

頂く調査費用は事務所の収益になるため、ビジネス的な観点からも調査をおすすめすることになる点は、否定いたしません。

しかしながら、もちろんお金のためだけでなく、純粋にご依頼者様のビジネスが円滑に運ぶようにとの気持ちから、調査をおすすめしているのです。

本記事は、ビジネス的な側面は抜きにして、なぜ商標調査が必要かを記載していこうと思います。

まず、早速ですが商標調査とはなんでしょうか?

それは、

出願登録を検討している商標(コトバやロゴマークなど)が登録できるか否かの事前調査

ということになります。

登録したい!独占的に使用したい!というコトバやロゴマークなどがあったとしても、他人の似た登録商標がある場合又は商標登録に適していない商標は登録不可と判断されてしまいます。

通常、特許庁の審査は1年ほどかかるパターンが多く、特許庁の審査の結果、結局登録できないとなってしまうと、ロスが発生します。

よって、その見通しを立てるためにも事前に調査しておこうというものです。

自身で商標調査はできるのか?

結論できることはできますが、多くの場合不十分であることが多いです。

私が弁理士としてお客様とご相談する際、以下のようなことをよく言われます。

「自分で調査した結果、同じ商標がなかったので大丈夫だと思いますが。」

「先に登録されている商標がないので、登録できますよね?」

「このコトバが流行ってきたので、登録しようと思いまして。」

なるほど。よーく分かります。

ただ、

「同一だけでなく類似範囲は調べました?」
「識別力の判断をしていないんですね?」
「いや流行ってしまったコトバは登録が難しいパターンが多いのですが」
(※心の中)

と思っております。

もし、

結合商標は分離観察される場合がある、審査においては称呼が重要視されている、などの専門的な知識がない場合、それは本当の意味での商標調査とは言えないため、専門の弁理士に依頼すべきでしょう。

商標調査をしない状態はこんな感じ!

ドラクエで言えば、武器・防具・地図を全く持たずに冒険を進めている状態であると言えます。

言い換えると、落とし穴やモンスターがどこにあるかいるかが分からない状態で進んでいくことになります。

例えば、使用していた商品名が他人の登録商標だった!有名ブランド名を一部に含んでいたため権利侵害の警告を受けた!など、往々にして起こり得ます。

弁理士として仕事をしていると、「調査は省きたい」とのご意見をいただくことがありますが、極めて危険と言わざるを得ないのです。

商標川柳・今日の一句

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