YouTubeのチャンネル名!横取りで商標登録されることはあるの?-iP Times.-
(この記事は、2022年5月30日に商標専門弁理士が作成したものです。)
こんな方に向けた記事です。
☆YouTuberの方へ
☆YouTubeのチャンネル名を商標登録することは検討されている方へ
☆YouTubeのチャンネル名の横取り未遂。その事例を知りたい方へ
本記事のここがポイント!!
YouTubeのチャンネル名について商標登録しないとどうなるのか?そんなことを学びたい方、記事を読んで勉強しましょう!
YouTubeチャンネル名の商標登録は必要?
本記事は「Youtuber必見!弁理士がおすすめできないYoutubeチャンネル名は?」の続編でございます。
前回の記事は以下よりお読みいただけます。
(iP Times記事:YouTuberさん必見!弁理士がおすすめできないYouTubeチャンネル名は?)
さて、Youtubeのチャンネル名についてはそもそも登録が必要なのか?みなさんが迷われているその疑問を解決しておきましょう。
結論、必須ではありません。が、商標登録すべきと考えます。
ぜひ積極的なご検討を!
と言っても、なかなか動くことは難しいですよね。
費用もかかるし、そもそも必要性も分からないし。
そのお気持ち分かります笑。
ただ、YouTubeチャンネル名を商標登録しておかないと以下のようなことが起こる可能性があります。
- 1、使っているチャンネル自体が既に他人の商標権を侵害している可能性がある
- 2、チャンネルが伸びた時等に、チャンネル名を乗っ取られる可能性がある
- 3、今後、仮にトラブルが起こった場合、適切な保護を受けられやすい
使用しているチャンネル名が他人の登録商標である。
これは結構ある事例です。
私も好きでYouTubeを観ますが、怪しいものがかなりありますね。
そして、今回のメインテーマであるチャンネル名の乗っ取りはありうるのかという点ですが、「あり得ます!」そこで、以下に実際起こった事例をご紹介します!
実際起こった事例とは?
以下の記事を引用させていただきます。
YouTubeチャンネル名の商標勝手出願について
(引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/kuriharakiyoshi/20210830-00255736)
昨年の8月頃、登録者数20万人ほどである「くまクッキング」というYouTubeチャンネル名が他人に勝手に出願されてしまったという事例でした。
幸いにして、最終的には登録商標とならなかったためことなきを得ましたが、出願人が取り下げなどを行わなければ登録商標となってしまっていた事例です。
それから、料理研究家リュウジも商標登録に関しての自身の体験を語られていました。
商標登録申請された過去 取り戻すため「諸経費もろもろ何十万」
(引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/e0a2ec415c94744c604fc4f744ceed85e00fbdee)
なぜ積極的な保護が得られないのか?
実は、積極的に保護を求めなければ保護がされないという仕組みになっています。
もちろん、有名な商標だから商標登録されていなくても保護がされるということはあることはありますが、あくまで例外的であるとご理解ください。
国の考えとしては、
商標登録という制度を用意してあげているんだから、それを利用しない方も悪いよね。
という考え方をとっているのです。
他人に使用されたくないのであれば権利として保有しておいてくださいというものです。
保護を図ることができたにも関わらず、そのような状況を放置し、問題が起こった時だけ大騒ぎ!そんな人は保護できませんという考え方。
やはり、自身が独占使用したコトバについては商標登録をすべきかと思いますね。
商標川柳・今日の一句
弁理士歴7年。商標調査の件数は、5200件を突破しました。 商標のニュースは常に気になり、商標をこよなく愛する商標好きの 事務所勤務の弁理士です。好きな商標の言葉は、登録査定。
Twitter:@syohyosuki
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