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ゲームの商標!特別待遇の「FF」シリーズ!-iP Times.-

(この記事は、2022年6月10日に商標専門弁理士が作成したものです。)

こんな方に向けた記事です。
☆ゲームの商標について知りたい方へ
☆商標の登録要件について知りたい方へ

本記事のここがポイント!!

通常登録できないローマ字1文字2文字からなる商標。ただ例外的に登録に至る場合があるのです。

ローマ字1文字または2文字は登録できる?

ローマ字1文字または2文字からなる商標は商標登録できるでしょうか。

これは原則登録不可です。

なぜなら、登録するには商標の構成がシンプルすぎるため。経験則から言って出所が不明となるケースが多々あるため。

考えてみてください。

日常生活で商品の番号、識別番号などでローマ字1文字又は2文字はよく使用されていませんか?

例えば「SM」と付けた時に、それ登録商標ですからと言われてしまうと、経済活動が不当に狭くなりそうですよね。

ですから、特許庁としても原則登録不可としているのです。

  • <商標法3条1項5号:極めて簡単で、かつ、ありふれた標章のみからなる商標>

では、ローマ字1文字または2文字でも登録できるのはどういったケースでしょうか。

まず、一つ目は

ロゴ化等により装飾されており、外観的な特徴を有している場合

です。

以下は商品サービスを問わず、「FF」で商標登録されている例の一部です。

見事に、そのほとんどがロゴ化など外観的な特徴を有している商標ですよね。

<登録商標「FF」の一部>

(引用:特許庁データベース|https://www.j-platpat.inpit.go.jp/t0100)

しかしながら、株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスの「FF」はなんの変哲もないただの文字としての「FF」。どうして登録になったのか?これが今日の本題です。

<商標登録第4720565号「FF」>

(引用:第4720565号|https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-1999-019042/69D1880CF8F87A4BDCD613FCB7CC0C2D0F96AAC905E80FB03783AA40777A0A95/40/ja|特許庁データベース J-platpat)

FFは有名であると特許庁もお墨付き!

ではなぜFFは登録できたのか?

結論としては、ゲームのFFは有名であり、誰もが、ゲームでFFだと「ファイナルファンタジーシリーズ」を想像するから。

私は、前項目でローマ字1文字または2文字は構成がシンプルすぎて、商品やサービスの出所が不明となるケースが多いため、原則登録不可であると記載をしました。

では、どうでしょう?

「極めてシンプルでも出所が分かる場合は登録を認めても良いのでは?」

そして、特許庁もそれを認めたというのが、「FF」で登録できた理由です。

例えば、鉛筆にFFと記載されていると、物のシリアル番号又は鉛筆の濃さを示すのかも?と考えられます。

しかし、家庭用テレビゲームおもちゃで「FF」となると、あの大人気ゲームタイトル「ファイナルファンタジーシリーズ」を想像するでしょう。

少なくとも、特許庁はテレビゲームでFFはファイナルファンタジーを想像すると判断したため、例外的に登録に至ったのですね。

<不服審判2000-010880より抜粋>

ローマ字1文字または2文字の商品サービス名はあまりおすすめはできないけれども、使い続けることで有名な商標となれば、登録できる日がくるかも?

商標川柳・今日の一句

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