令和4年度をもって、ファストトラック審査が休止
2023年3月15日に特許庁は、商標のファストトラック審査について、審査期間の短縮を理由に令和4年度(2023年3月31日)をもって休止することをホームページで発表した。なお、再開時期は未定だ。
ファストトラック審査とは、対象案件について出願から約6か月で最初の審査結果通知を行う運用のことだ。ファストトラック審査は申請も手数料も不要で、下記要件を満たす出願は自動的に対象となる。
- 出願時に、「類似商品・役務審査基準」、「商標法施行規則」又は「商品・サービス国際分類表(ニース分類)」に掲載の商品・役務(以下、「基準等表示」)のみを指定している商標登録出願
- 審査着手時までに指定商品・指定役務の補正を行っていない商標登録出願
特許庁の商標審査着手状況を見ると、6カ月以内に審査着手できる案件も多くなってきている。特許庁の審査スピードが上がったため、ファストトラック審査のメリットが薄れてしまったと考えられる。
特許庁の商標の審査が早くなったという意味では、今回の「休止」は前向きな対応と言えるだろう。
参考
https://www.jpo.go.jp/system/trademark/shinsa/fast/shohyo_fast.html
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https://tokkyo-lab.com/syouhyou/info-fasttrack
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特許関係の仕事に従事して10年。5年間は特許事務所で500件以上の出願原稿の作成に従事。その後、自動車関連企業の知財部に転職し、500件以上の発明発掘から権利化に携わってきました。現在は、知財部の管理職として知的財産活用の全社方針策定などを行っています。
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