YouTubeとJASRACの新契約で何が変わるのか?インタビュー記事が公開
2023年2月にYouTubeとJASRACが結んだ、YouTubeの「Content ID」を活用した新たな契約についてのインタビュー記事が、2023年3月16日に公開された。
本記事では、YouTubeの著作物検知の仕組みや新たな許諾契約のポイントを、グーグルのミュージック コンテンツパートナーシップ ディレクターの鬼頭 武也氏とJASRAC 常任理事の宇佐美 和男氏に聞いている。
今回の仕組みでは、著作権を管理するツールとして、以下の3つを用意している。
- Webフォーム
すべての権利者が利用できる。権利侵害を見つけた際に、すぐに削除依頼ができるツール - コピーライト マッチ ツール
権利者のチャンネルからアップロードされた動画の一部または全部がほかのチャンネルから投稿があった場合に通知され、ツール上で削除できる - Content ID
映画や音楽のコンテンツをもつような権利者向けのツール
「Content ID」では、権利者がもつコンテンツをツールに登録し、システムが自動でYouTube内のコンテンツと照らし合わせて著作物かどうかをチェックし、権利者に通知する。
権利者は、動画を見られないように「ブロック」することもできる。また、動画に広告を入れて権利者自身が「利益化」したり、動画には何にもしないが動画がどれだけ見られているかを「トラッキング」したりできる。
2023年の新しい契約では、「Content ID」に登録されているメタデータにJASRACの著作権メタデータが登録され、より正確に権利者へ分配できるようになる。
これまで以上により正確な著作権管理を行うことで、権利者自身のコンテンツ発信や、権利者からの使用許諾が増えることで、新たなコンテンツの創出につながると考えられる。
このように、権利を管理する側とサービスを提供する側が仕組みを作ることで、クリエーターやサービス提供者へ収益が適切に還元され、動画や音楽関連の創作も活発になると予想される。
参考
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1486157.html
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特許関係の仕事に従事して10年。5年間は特許事務所で500件以上の出願原稿の作成に従事。その後、自動車関連企業の知財部に転職し、500件以上の発明発掘から権利化に携わってきました。現在は、知財部の管理職として知的財産活用の全社方針策定などを行っています。
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