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chocoZAPがカラオケ?事業拡大に合わせて商標出願中

(この記事は、2024年4月24日に作成したものです。)

最近話題のchocoZAPの知的財産活動を調べてみました。
事業の拡大に合わせて商標も追加されているようです。

気軽に来店し、スキマ時間で運動するというコンセプトのトレーニングジムchocoZAP(チョコザップ)。筆者も利用しておりますが、その手軽さと低価格さから会員数が伸びています。

昨今、サービスの内容も拡大されており、商標的にもどのように活動しているか気になるところ。そんなchocoZAPに関連する知的財産を調べてみました。

出典:プレスリリース

関連ニュース:チョコザップで洗濯やカラオケ RIZAPが新サービス – 日本経済新聞

特許・意匠は出願なし

chocoZAPの運営元であるRIZAPグループ株式会社について、Jplatpatで出願動向を調べてみました。

特許については、同社の名義では出願はされていないようです。

chocoZAPアプリは

  • 入退館の管理
  • 混雑の可視化
  • 各種サービスの予約
  • 店舗の案内
  • 栄養管理
  • 体重記録

などの多くの機能を持っていますが、関連する特許出願は現時点では確認されませんでした。

意匠については、美容・運動機器に関して3件が確認されました。

しかし、いずれもchocoZAPとは別事業に関するものであるため、関連性はなさそうです。

昨今は、建物の内装なども意匠出願されるケースがありますが、chocoZAPに関してはそういった取り組みはされていないようです。

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商標出願の動向

事業スタート前~直後

chocoZAPは2022年7月に事業が開始されました。

事業が始まる前の2022年3月25日に最初の商標出願がなされています。

商標登録第6612283号
出願日:2022/03/25
区分:9,35,41,45

その後、キャッチフレーズとなる「お散歩ジム」「コンビニジム」が出願されています。

商標登録第6646724号
出願日:2022/7/6
区分:41

商標登録第6712237号
出願日:2022/10/6
区分:9,35,45

コンビニジムについては、41類の登録が含まれていません。なお41類は主に「教育、訓練、娯楽、スポーツ及び文化活動」が該当し、スポーツジムが取ることの多い区分です。

こちらは拒絶理由があったため、別途に出願が行われて拒絶査定不服審判中となっています。(商願2022-102955)

また「コンビニジム」については、刊行物提出もなされています。刊行物提出は基本的に、商標登録をさせないために利用される制度です。それだけ「コンビニジム」は他社にとっても注目度の高い内容であったことが伺えます。

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サービス拡大期

事業開始から1年、スポーツジム以外にも美容系サービスを開始したりと事業拡大が行われてきました。それに合わせて、chocoZAP商標も区分も拡大されています。

このタイミングで、美容に関わる44類が追加されました。


ドリンクなどの飲食物やサービスに独自の商品名を乗せ、更なるブランディングが図られます。

コンビニジムについては、区分の追加が図られました。

商標登録第6796538号
出願日:2023/8/3
区分:3,5,10,11,25,28,29,30,31,32,33,35

意図はわかりませんが、41類でコンビニの出願もされています。

また、○○ジム名称のさらなる取得がなされています。

今年のさらなるサービス拡大に合わせて、ジムカラというカラオケに関わる商標も追加されています。

まとめ

今回は、chocoZAPについて、事業の拡大に合わせてどのような出願がされているかをご紹介してみました。

2022年の事業スタートからサービスの拡大に合わせて様々な商標が追加されたchocoZAP。
事業拡大をされる際の一つの参考にされてみてはいかがでしょうか?

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